| モトコンポは商業的には失敗だったが、イメージ的には成功だった |
ホンダが7月23日付で「モトコンパクト(Motocompact)」の商標を登録したことが判明。
現時点ではこれが何なのかは不明ではあるものの、「モトコンポ」を連想させるネーミングであり、「新生代のスーツケースサイズバイクではないか」と一部で話題に。※モトコンポはバイクの「モト」とオーディオの「コンポ」とを組み合わせた造語
なお、モトコンポは1981年にホンダ・シティのトランクスペースに収納できるという触れ込みで発売され、超コンパクトなシティの積載能力、そしてモトコンポそのもののコンパクトさ両方をアピールするという画期的なプロモーション方法が用いられています。
ホンダはこれまでにも2輪の名車を数々生み出してきたが
そしてホンダは2輪においても数々の名車を生み出しており、「スーパーカブ」はもちろんのこと、ズークやビート、モトラ、ズーマー、ジャイロX、ロードパルなどその名を挙げるとキリがないほど。
ただしその中でもモトコンポは全くの別格で、というのも折りたたみができ、かつ車に積むことができたから。
重量は45キロと「車に積むにしては」重いものの、スクーターとしては非常に軽量で、まさにホンダならでは、そしてホンダにしか作ることができなかった製品だと言えそうです。
ちなみに発売当初はイマイチ売れず(出力が低く実用性に乏しかったこと、シティの付属品的イメージがあったためだと言われる)、しかし現在ではプレミアがつき、世界中でカルト的人気を誇るのは周知の通り。
ホンダにはこういった”当時は売れず、しかしあとで人気が出る”製品が多く、CR-Xデルソルやエレメントはその代表格なのかも。
そう考えると、やはりホンダは「時代の先を行っている」会社なのかもしれません。
ホンダは「ホンダe」とのコンビを実現させる?
モトコンポは商業的には「失敗」だったと考えて良さそうですが、現在まで語り継がれ、さらにホンダe登場時にも「エレクトrック版モトコンポが登場するのでは」という噂が出たことを考えるとイメージ的には「成功」であり、のちにつながる資産となり得たと考えることも可能。
「モトコンポ」ではシティとのコンビがうまくゆかなかったものの、「ホンダe 」と電動スクーターとの組み合わせであれば、「ホンダeからの電源供給」によってスクーターを走らせるといった使い方もでき、以前とは異なる見せ方もできそうです。
-
ホンダが久々の後輪駆動車を発表!ただしEVの「ホンダe」。重量配分は50:50、サイドカメラ装備、内装のモニターサイズは合計54インチ
| 現時点で価格の公表はナシ、日本での発売も未定 | ホンダが初のEVとなる「ホンダe」の量産モデル、そしてその詳細を発表。これまでもプロトタイプとしてのホンダeが公開されていたものの、量産モデルとし ...
続きを見る
なお、現代では「自動車+なんらかのモビリティ」という考え方が生まれつつあり、自動車に電動キックボード等を積んで出先に自動車を止め、そこからの移動は電動キックボードでというコンセプトを提案しているメーカーもあり(ヒュンダイやプジョーなど)、もしかするとホンダも本当に「ホンダeにあわせて」モトコンポを電動にて復活させるかもしれませんね。※もし発売されたらちょっと欲しい
ホンダ非公認「モトチンプ」も
そしてモトコンポと聞いて思い出すのが「モトチンプ」。
これはホンダとは全く関係がない、コンパクトに折りたたんで収納できる電動スクーター。
-
モトコンポみたいなの出た。その名も「モトチンプ」、フル電動で最高時速30キロ、走行可能距離は60キロ
| もちろんモトコンポとは関係がない | ホンダがかつて発売していた「モトコンポ」みたいな電動バイク、「 Motochimp 」が登場。全長1076ミリ、幅614ミリというコンパクトなサイズでリチウム ...
続きを見る