| とくにリヤのデザイン的処理には驚かされる |
さて、マツダが発表した新型車、MX-30を見に「マツダ・ブランドスペース大阪」へ。
コロナウイルス対策中ということで入館時には連絡先を記入したり手指の消毒が必要になりますが、思ったよりも多数の人々が訪れていてびっくり。
先週先行展示会が開催された新型スバル・レヴォーグほどではないものの、多数の人が興味を示しているようですね。
なお、新型MX-30はもともとEVとして設計されているといいますが、ガソリン車にも転用できる車体構造を持っており、ここからMAZDA3やCX-30といったクルマに使用されるプラットフォームが派生した、とも報じられています。
EV版の登場はまだ先に?
なお、MX-30はまずEVとして発表され、しかし先に「発売」となったのは今回展示されているハイブリッド版。
こういった(発表したEVにつき、実際の発売は少し後になる)傾向は他の自動車メーカーにも見られますが、これはやはり他社に先んじようとする姿勢、そして世界的な潮流に乗っているというアピールのひとつなのかもしれません。
マツダMX-30はこんな外観を持っている
それはさておきMX-30の実車ですが、正直な感想は「思ったよりもずっとカッコよく、そして未来的」。
フロントは他のマツダ車に近いデザインを持つものの、「丸みを伴った四角」という印象も。
グリル内部はメルセデス・ベンツでいう「ダイヤモンド」形状。
そしてノーズ上部はこれまで以上に延長され、擬似的ロングノーズを演出することでボンネットを長く見せ、優雅なスタイルを実現しているようですね。
フロントバンパー下部の樹脂部分はかなり「厚め」。
フェンダーアーチも「丸みを帯びた四角」。
どうやらこれはMX-30におけるデザインモチーフであるように思えます。
ホイールは高輝度塗装。
マツダは(最近の)ホンダやトヨタが好んで用いるCNC(切削)加工を用いることが少ないようですね。
そしてフェンダーやサイドの樹脂製クラディングは「分厚く」、これによって塗装部分の天地が薄くなり、つまり視覚的に車体の天地も薄く見え、スポーツカー的ルックスを実現しているものと思われます。
そしてぼくが一番感銘を受けたのがこのA~Cピラー。
メタリックグレーにペイントされていますが、それだけではなくCピラーとリアフェンダーとの境界にはメタル調の加飾があり、「MAZDA」のエンボス加工がなされます。
sおしてCピラーはこんな感じでリアに巻き込むような処理がなされます。
カッコいいなこれ!
ちなみにルーフはブラックなので、車体は「レッドとメタリックグレーとブラック」との3トーン。
メーカー純正だと「2トーン」までは一般的ですが、「3トーン」はあまり例を見ないかもしれません。
おそらく路上では相当に目立つクルマだと思われ、このクルマを道路で見かけると「えっ何このクルマ」と驚くであろうほどの斬新なデザインを持っています。
マツダMX-30のインテリアはこうなっている
そしてインテリアもまた独特。
ドアはRX-8同様の観音開きで、リアドアは単独での開閉はできず、まずフロントドアを開いたのちに後部ドアを開く必要があります。
ドアに使用されるレザー調素材(本革かどうかわからない。レザーに見せかけた新素材なのかも)はヴィンテージっぽいマーブル柄。
シート素材はサステイナブルな感じ。
ほかのマツダ車とは異なるフィニッシュ、切り返しを持っていて、MX-30が「特別な存在」であることを物語りますね。
センターコンソール形状は独特な構造とデザイン。
そしてこれが「ウワサの」コルク。
マツダはもともと「東洋コルク工業株式会社」として創業しており、そのルーツを示すためにコルクを採用した、と紹介されています。
ドアインナーハンドルの指の腹に触れる部分にもコルク。
そのほかフエルトのようなフリースのような素材(おそらく再生素材)も多用され、全身全霊で「エコ」を訴えている、というイメージ(しかし控えめなので押し付けがましだはない)。
マツダMX-30は「どこからどう見てもマツダ車」ではあるものの、他のマツダ車とは異なるデザイン的特徴を持ち、そしてそれはSUV的でもありクーペ的でもあり、そして未来的でも。
インテリアについてもほかマツダ車とは趣を異にし、エコロジーを押し出した仕様を持つようです。
「観音開き4ドア」ということで使い勝手は4ドアには劣るものの、かわりにスタイリッシュなフォルムを手に入れており、かなり魅力的な一台だというのは間違いなさそうですね。
他の画像はFacebookのアルバム「マツダMX-30」に保存しています。
こちらは同会場に展示されていた「マツダ ファミリア プレスト ロータリークーペ」。
やはり画像はFacebookに保存しています。