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ベトナム初の自動車メーカー、ヴィンファスト(ビンファスト)。豪州のホールデン工場を買取り、世界進出を目論むとの報道

2020/09/20

| まさか本当にクルマを発売できるとは思ってなかった |

さて、ベトナム初の自動車メーカーとなったVINFAST(ヴィンファスト/ビンファースト)。

ピニンファリーナによるデザインを持つSUV(Lux SA2.0)とセダン(Lux A2.0)を昨年から製造する計画であったと報じられていますが、実際に生産を開始しているようで、このあたりは大したものだと思います(実際に予定通り生産を開始できる新興自動車メーカーはそうそうない)。

なお、Lux SA2.0はBMWX5、Lux A2.0はBMW 5シリーズをベースにしており、もう一台発売されているコンパクトカーのFadilはオペルKarlのバッジエンジニアリング版。

ただし製造はベトナムにある自社工場にて行っており、将来的にはノウハウを身につけ、完全自社設計のクルマを生産することになりそうですね。

ヴィンファストは世界展開を狙う

ヴィンファストは現在自社開発によるEVのテストを行っているとされ、さらに2021年にはアメリカに進出するという計画も持っていて、つまりは非常に野心的なヴィジョンを抱いている模様。

そして実際に、かつ着実にその野望を果たすべく前進を続けており、今回ヴィンファストはオーストラリアにある、(撤退に伴い閉鎖された)ホールデン車を製造していた工場をGMから買い取ることで合意したとも報道されており、世界進出の手がかりを得たということになりそうですね。

なお、この工場は敷地面積872ヘクタールを誇り、世界的に見ても最新の部類に属するテスト施設や、44キロ以上にもわたるテストコースや直径100メートルのスキッドパッド、全長4.7キロのオーバルコースを持っているそうで、これらの獲得によってヴィンファストが大きくそのポテンシャルを高めるのは間違いないところ。

ヴィンファストはこんなクルマを作っている

そこでヴィンファストの製造しているクルマを紹介したいと思いますが、グリルにはベトナムの「V」をモチーフとして用いていることが特徴。

その車体デザイン決定に際しては20以上ものデザイン案を作成することになり、それらをベトナム国民に示した上で意見をつのり、「ベトナム人好みの」外観に仕上げていったといいます。

この手法は新興メーカーにとっては有効だと思われ、というのもこれによってヴィンファストの知名度が高まり、投票なりコメントした人はヴィンファストに対してなんらかの帰属意識を持つことになってポテンシャルカスタマーへと変化するため。

LUX A2.0セダンはこんなクルマ

まずLUX A2.0セダンはこういったデザイン。

エンジンは2リッター直4ターボで出力は176馬力と231馬力版をラインアップ。

トラスミッションは8速ATが組み合わされ、オプションで4WDも選択できる、とのこと。

176馬力版の0-100キロ加速は8.9秒、231馬力版では7.1秒、という走行性能を誇ります。

ボディサイズは全長4973ミリ、全幅1900ミリ、全高1464ミリ。

LUX A2.2SUVはこんなクルマ

もう一方のLUX 2.0 SUVのエンジンは同じく2リッター直4ターボながらも231馬力バージョンのみ。

このエンジン選択について、おそらく車体重量がセダンに比べて重いからなのだと思われます。

それでも0-100キロ加速はセダンと同じ8.9秒、そして4WDを選択すると9.1秒(4WDのほうが遅い)。

ボディサイズはかなり大きく、全長4,940ミリ、幅1,960ミリ、高さ1,773ミリ。

こちらはコンパクトカーのFadil。

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参照:VINFAST

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