| レンジローバーは今後どの方向へ? |
インダストリアルデザイナー、Tomas Zumalakarreguiが2027年のレンジローバーを考案。
レンジローバーは1970年に「世界初の高級オフローダー」として発売されていますが、今回の2027年モデルのレンジローバー”アーバン”はオフローダーではなく完全にオンロード用であり、加えてピュアエレクトリック、自動運転装備という特徴も備えています。
ちなみにランドローバーはあたらしくオンロード向け高級ブランド「ロードローバー」を設立するという話もあるようですね。
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エレクトリックだからこそ可能になることも
このレンジローバー・アーバンは上述の通りエレクトリックモデルということになり、そしてそのメリットを最大限に発揮しているようにも。
多くのエレクトリックカーのようにスケートボード型シャシーを採用してバッテリーをフロアに敷き詰めますが、前後タイヤを可能な限り前後に追いやることでロングホイールベースを実現しており、全長4,948ミリに対して3,536ミリという超ロングホイールベースを実現しています。
加えて室内にもプロペラシャフトを通すトンネル、トランスミッションを覆う出っ張りがなく(左右シートを隔てるための構造物としてトンネルが設けられている)、居住空間を最大限に設定することが可能となっているようですね。
なお、ドアはガルウイング。
もちろん乗降に配慮したもので、車内に「歩いて入る」ように乗り込むことが可能です。
タイヤは26インチサイズを採用し、ホイールはヒートシンクの役目も。
リアセクションはトランクとなっていて、アッパーは200リットル、ロワー部には400リットルの収納スペースを持っています。
ルーフ含めグラスエリアが多く取られていて、しかし転倒時のことを考慮し、室内にはロールケージも装備されています。
レンジローバー・アーバンのインテリアはこうなっている
こちらはレンジローバー・アーバンのインテリア。
ドリンクホルダーやテーブルは収納式となっていて、ルーフには32インチサイズの巨大モニター。
収納スペースもたっぷりあり、ビジネスマン向けに「ブリーフケースホルダー」といったありがたい装備もあるようです。
もちろん各種充電ソケット、インフォテイメントディスプレイ等も備わっています。
シートや内装の素材は見たところレザーではなくサステイナブル、かつ環境に優しい素材を使用しているようですね。
一回の満充電あたり走行可能距離は833キロという設定ですが、今の技術レベルではこの実現は難しく、そして自動運転に関しても実用化の見通しが立たない状態。
ただ、2027年までには両方とも大きく進歩するものと考えられており、実際にレンジローバー・アーバンは「ソリッドステートバッテリー」を積むという設定を持っています。
これからの7年は今までの7年とは全く異なる方向そしてスピードにて世の中が変わってゆくと思いますが、2027年を迎えた時、もう一度このコンセプトカーを見て、「どこまで実現できたのか」を比較してみたいものですね。
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参照:CARSCOOPS