>ポルシェ(Porsche)

なぜポルシェが?「ガソリンに代わるクリーンな合成燃料」開発中。ガソリンエンジン車存続のために研究中、10年内には実用化も

投稿日:

| ポルシェはガソリンエンジン、そしてそれを愛する人のためには何だってやってくれるようだ |

さて、ポルシェが「ガソリンではない、内燃機関向けの代替燃料」を開発中との報道。

これは化学的に合成した燃料であり、バイオフューエルとはまた異なる組成を持つようですが、ガソリンと同じように扱うことができ、しかしその燃料を注入したクルマの排ガスは非常にクリーン(規制をクリアできる)だとされています。

既存のクルマ、インフラには手を加える必要がない

加えてこれは既存のクルマやインフラに手を加える必要がなく、つまりクルマ側の加工が不要で、かつクルマを傷める可能性がなく、輸送についてもガソリン用のトレーラーを使用することができ、ガソリンスタンドも現在の設備をそのまま使用できる、とのこと。

なお、(これは環境対策が目的ではありませんが)以前にアルコール系の代替燃料が登場した際にはエンジンや燃料ライン等を腐食させる可能性があり、自動車メーカーも「代替燃料を使用しないように」という異例の通達を出したほどですが、ポルシェの開発している代替燃料はそういった危険性もない、ということになりそうです。

ポルシェの製造したクルマの70%は今も路上を走っている

そしてポルシェの特徴として、「今でも製造したクルマの7割が現役」というものがあり、ポルシェとしては、これらのクルマが将来的に「走行すら禁じられてしまう」ことに懸念を感じ、その対策としてこの燃料を開発している、という側面もあるのかも。

さらにポルシェは過去のモデルを快適に乗れるよう、現代の技術を使用して「昔風に」見えるようデザインされたカーナビゲーションやインフォテイメントシステムを開発したり、クラシックモデルの外観を損なわないように「昔風ルックスを持つ」タイヤも販売。

つまりポルシェは過去に販売したクルマ、そしてそれに乗るオーナーさんの楽しみをも保証しようと考えているのだと捉えることも可能です。

【動画】ポルシェが初代~996世代までの911に対応する、”見た目が自然な”Apple CarPlay対応のコミュニケーションシステムを発売!やっぱりポルシェは過去の車を見捨てない

この記事のもくじ1 | これで不便を感じることもなさそうだ |1.1 ポルシェは過去のモデルを大切にする1.2 986/996世代ももはや「クラシック」1.3 ポルシェはクラシックモデル向けコミュニケ ...

続きを見る

しかしなぜポルシェが燃料?

そういった側面があるにせよ、ポルシェが燃料を開発するというのはいささかスケールが大きすぎるような気もしますが、この理由のひとつとして、GT3系はじめとする「内燃機関を持つスポーツカー」を存続させたいという意図があるのかもしれません。

このままだとポルシェのガソリンエンジン搭載スポーツカーはすべからくエレクトリック化されることになり、しかしポルシェもそれは本望ではないはず。

よって、内燃機関を存続させるためにこういった「代替燃料」を自らの手で作り出そうということなのだと推測しています。

ポルシェCEOがピュアEV版911、HV版911について語る!「911がガソリンエンジンの象徴であり、EVとは相容れない」

この記事のもくじ1 ポルシェ911は「最後にピュアエレクトリック化される」ポルシェに?1.1 ポルシェのエンジン位置には「意味」がある1.2 ただしポルシェ911にはハイブリッドが登場1.3 ポルシェ ...

続きを見る

さらに、ポルシェは将来的に「クルマが売れなくなる時代」の到来を予想しており、そういった未来に向けていくつかの手を打っている模様。

そしておそらくはこの「代替燃料」もそのひとつで、ポルシェはこを広く販売することによって利益をあげようとしているんじゃないか、とも考えられます。

参考ポルシェ「将来は自動車を売るだけでは生き残れない。新たなビジネス、投資先を見つけなければ会社が成り立たない」

| ポルシェはもっとも成功している自動車メーカーのひとつだが、その危機感は強い | ポルシェの財務担当役員、ルッツ・メシュケ氏によれば、「今後、ポルシェは自動車を売るだけでは会社が成立しなくなるだろう ...

続きを見る

ただ、現在のところそのネックは「価格」。

今のところリッターあたり10ドル(1050円!)だとしており、しかしポルシェCEO、オリバー・ブルーメ氏によれば「リッター2ドルまでは下げることが可能」。

しかしながらこの代替燃料の普及には10年ほどかかるという見通しも示しており、まだまだ時間がかかりそうではあるものの、「ガソリンエンジン搭載車走行禁止」が導入される頃には間に合いそうではありますね。

あわせて読みたい、クラシックポルシェ関連投稿

ポルシェがクラシックモデルオーナーのためのコンテンツを大幅拡充。パーツリスト、カラーコードや「洗車方法」まで

| ポルシェがためになるコンテンツを大量公開 | ポルシェがこれまでに生産した車の2/3は路上を走っていると言われますが(近年の生産台数は飛躍的に増加しており、もっとこの数字は高い割合に変化していそう ...

続きを見る

ポルシェがクラシックモデル向けのパーツ供給を拡充。996世代まで”全ての”911のマニュアルを再発行し、ナットやワッシャーに至るまでも再販

| ポルシェはクラシックモデル、そしてそのオーナーを大切にしている | ポルシェのクラシックカー専門部署、「ポルシェクラシック」が700種以上ものドライバーズマニュアル含む説明書を新たに復刻した、と発 ...

続きを見る

356から現代までのポルシェが勢揃い!ポルシェゲート開催の「助手席無料体験試乗」にて空冷ポルシェ5台にイッキ乗り

この記事のもくじ1 | これだけの空冷ポルシェに乗れる機会はそうそうない |1.1 空冷ポルシェに触れる機会は年々少なくなっている1.2 いずれの世代のポルシェにも各々の魅力がある1.3 合わせて読み ...

続きを見る

参照: Hagerty

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter でintensive911をフォローしよう!

© 2021 Life in the FAST LANE. Powered by AFFINGER5

f