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スポーツカーとサルーンとテクノロジーとの融合。BMW M4クーペを試乗する

投稿日:2015/04/07 更新日:

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BMW M4クーペに試乗。
試乗車は7速DCT、オプションの19インチホイールを装着しています。
M4は3Lターボ、431馬力という高出力で、価格は1126万円。
重量は1610kgとそこそこ重いですが、車体そのものも幅1890、全長4685ミリとかなり大柄ですね。

さて、早速試乗ですが、アンロックしてから大きく重いドアを開けて室内へ。
室内はかなりタイトな印象(センターコンソールが高い)で、シートもかなりタイト。
これはやる気を出させる内装ですね。
BMW独特の、ステアリングコラム左脇にあるスタートボタンを押し、エンジンを始動。
思っていたよりはマイルドなサウンドです。

Dレンジにシフトレバーを倒し、パーキングブレーキを解除(残念ながら手動)し、車をスタート。
クリープはありませんが、ちょっとでもアクセルを踏んで車を動かすと、そのままクリープを発生させて動くようですね(バックも同じ)。

ステアリングは軽く、ボディ先端の見切りも良いのでサクっと駐車場から出すことができます。
あらかじめ確認しておいたのですが、フロントオーバーハングが極端に短く、最低地上高もある程度確保できているので、段差もさほど気にすることはありません(同じく下回りを覗き込んだところ、アンダーボディは完全なフラットではない様子)。

なお、ステアリングは比較的厚いパッド入りで握った感じが柔らかくなっています。
逆にポルシェやランボルギーニは非常に硬い触感ですが、このあたりメーカーの考え方に差が出るところ。

ヘッドアップディスプレイが装備されておりフロントウインドウに速度が表示されますが、ほかメーカーとは異なり、これがホログラムのように立体的に、かつ先方に表示されるように見えるのはちょっと驚き。
さらにはフロントウインドウ内側の速度が表示される部分にはスクリーンのようなものはなく、見た目もごく自然。

エンジン音はレーシングカーのような高音で、これに近いものだとフェラーリ458スペチアーレですね(M4はエンジン音を作り、スピーカーから流していると言われる)。
久しぶりにMモデルのステアリングを握りましたが、かつてのMとは異なり、ベースモデルの延長ではなく、完全に別の「M」というモデルなのだということを強く認識させられます。

試乗車はアダプティブMサスペンションを装備しておらず固定式のサスペンションなのですが、これは驚くほど硬いですね。
踏切など連続する段差を越えるところでは非常にゴツゴツとした印象を受けますが、不快なものではなく逆にボディの剛性を感じさせる(うまくサスペンションだけが動いている)感じ。
あたりも硬いですが、ダンピングレートが相当に高く、異様にストロークが短いサスペンションです。
M4は現代のスポーツカーとしてはやや基本設計が古い(ベースとなる3シリーズの登場がちょっと前なので)部分に入るかもしれませんが、外形の大きな20インチの、今風のタイヤであれば「当たり」はかなり柔らかくなるのでは、と思いました。

慣れたところで踏み込んで行きますが、DCTは良くできていて、変速ショックは皆無と言えます。
また、御多分に洩れず低速でもポンポンとシフトアップする設定ですね。
ターボエンジンなのでトルクがあり、非常に乗りやすいパワーの出方をするように感じられます。
アクセルレスポンスは悪くありませんが、大排気量のような「踏めばトルクがついてくる」という印象はなく、普通に走っているとエンジンの回転数が低いので、なおさら加給圧が上がるのを待つ必要があります。
このあたり、ターボ化によるデメリットと言えるかもしれませんね。
そのため、アクセルペダルが後輪につながっているという印象や、スロットルで駆動輪ひいては姿勢を制御しているという印象はかなり薄れています。

試せていないのですが、M4はエンジン特性を3段階(エフィシェンシー、スポーツ、スポーツ・プラス)に変化させることができるほか、ドライブロジックによって走行プログラムの変更をできるので、おそらくはそれらの調整によって、各自の嗜好や走行シーンにおいて最適な設定が可能なのだと思います。

なお、ブレーキはスチールローターですが、カーボンディスクのような効き方で、速度を落として最後に停止する、というときにガツンと止まるような印象。
相当にガッチリ効くという感じですね。

ハンドリングについてはかなりマイルドと言えるでしょう。
センターに余裕があり神経質ではなく、扱いやすい設定です。
ただ、ロードインフォーメーションが希薄なことも確かで、ここはE46から柔らかいブッシュが使用されるようになってからの特徴とも言えます。
先述のスロットルもそうですが、やや曖昧さがありダイレクトさに欠けるので、正直どの程度グリップしているのか、どこが限界なのかが把握しづらいようには思いました(いける!と思ってもイキナリ滑りそうな感じ。もしかすると思っているよりもはるかに限界が高く、そう簡単には滑らないのかもしれない)。
ただ、ステアリングも3段階の調整ができるので、これもおそらくですが、好みにあった細かな調整ができるものと思われます。

ざっと乗った感じではありますし、色々と試す機会には恵まれなかったのですが、印象としては、エンジン音とサスペンション、ブレーキはレーシングカーのようなフィーリングで、ステアリングレスポンスとアクセルに対する反応はサルーンかGTカーのような印象、という感じ。
そしてそれを結びつけるのが各種モードの変更とドライブロジックという感じで、どのようなドライバーにも、どのような環境にもフレキシブルに対応できるスポーツカーだと思います。

同じ価格帯であればジャガーFタイプRなどのスポーツカーもありますが、この価格帯(1000万円くらい)でこの馬力と運動性能、そして4名乗れて荷物も乗る、というのはM4、そして日産GT−Rくらいと言ってよく、面白いポジションではあります。

特筆すべきは視界の良さで、これだけの日常性や使い勝手の良さを持ち、そしてこの価格でこのパフォーマンスを持つ、というのは大きな意味があると考えています。

これまでの試乗レポートは下記のとおり。
最新の試乗レポートはこちらにあります。

 

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