| EV時代のクルマは今のクルマの「あり方」とは全く異なる |
ベントレーは2025年にはピュアEVを発売すると言われていますが、その新型車は以前に発表されたEXP100 GTのデザインをフィーチャーした「車高の高いサルーンになる」という報道。
なお、フォルクスワーゲンはグループ挙げての電動化計画「アルテミス」を推進することを表明しており、そのなかでベントレーはアウディによってコントロールされることになる、と言われています。
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背の高いサルーン=ハイライダーは今後の高級車のひとつの主流に?
なお、こういったハイライダーは今後ひとつの主流になる可能性があり、代表的なのはジャガーI-PACE。
EVはフロアにバッテリーを敷き詰めるという構造上の特徴があるためどうしてもフロアが高くなり、この状態で普通の車高を持つサルーンに仕立て上げてしまうと室内上下が狭くなってしまうわけですね。
これがスポーツカーであればまだ許容はできるものの、サルーンのように居住性が重視されるクルマであれば全高を上げねばならず、そこで選択されるのが「ハイライダー」ということなのかもしれません。
ベントレーは「変化に対応する」
そしてベントレーは今後の方向性について「より女性にアピールしたい」そして「現代とは異なる未来のラグジュアリーに対抗する」と述べており、まず女性へのアピールについては中国市場を意識してのことなのかも。
というのも中国では女性経営者が多く、そして実際に高級車やスーパーカーを購入する女性は他の国や地域に比較して「かなり」多いとされ、アストンマーティンもDBXを「女性向け」にデザインしたと述べています。
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「未来のラグジュアリー」という点についてはベントレーがいち早く取り組んできた部分で、たとえばいち早く「脱レザー」を標榜したり、といった部分だと思われます。
これはヴィーガン対応ということもあるかと思われるものの、知識層(つまり高所得者層)になればなるほど環境負荷の高い製品を好まない傾向にあり、その環境負荷の中には「動物を殺して剥ぎ取った革」も含まれるわけですね。
よって現在はいくつかの自動車メーカーが脱レザーを進めていますが、これについては消費者がなかなかついてこれず(一部地域ではレザーが圧倒的に好まれる)思うように進んでいないという印象も。
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ベントレーは今のところ「ツイード」素材を使用することでラグジュアリーを表現しており、おそらくは今後他にもさまざまな手段を用いることになるかと思われ、2025年に登場すると言われる新型EVについても期待したいところですね。
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参照:Autocar