| 事故の際に頭部を保護できないなど、意外と重要性が高いようだ |
さて、アストンマーティンが、発売したばかりのSUV「DBX」にリコールを発表。
ひとまず北米にて発表がなされており、内容を見ると「ルーフ内張り(ルーフライナー)の中に、緩衝材を入れ忘れた」。
一見するとさほど重要ではない問題のように思えるものの、もしも横転するような大きな事故に遭遇した場合、「頭部の保護が十分になされず」危険だという判断にてリコールに至ったようですね。
アストンマーティンのリコールはけっこう珍しい
アストンマーティンは比較的リコールが少なく、実際のところほとんどリコールを出したという記憶がありませんが、今回のリコールの対象となるのは3月5日から10月22日の間に製造された151台。
アストンマーティンDBXの生産は2020年7月に始まったと聞いているものの、これを見る限りだと「3月から」生産されていたようです。
-
アストンマーティンの救世主なるか?新型SUV「DBX」の生産開始!その価格は2300万円、割高感はあるがゴージャスさ、エレガントさは大きな魅力
| タイミングとしては「やや遅かった」がまだ挽回は可能 | さて、アストンマーティン期待の新星、DBXの本生産がついにスタート。いうまでもなくこれはアストンマーティン初のSUVとなりますが、この生産の ...
続きを見る
アストンマーティンにとって「DBX」は救世主だと考えられているが
この期間に製造され、北米に輸入されたDBXは”すべて”リコールの対象だといい、ちょうどこの期間は「コロナ真っ盛り」ということになり、それでも販売期間を考えると「151台」というのはかなり少ないようにも思えます。
なお、アストンマーティンはここしばらく、幾度となく販売不振が報じられ、その状況をひっくり返すことができる可能性を持つクルマがこのDBX。
ただし今回のリコールにて、その販売台数もさほど多くはないということが明らかになり、すでに北米では値下げに踏み切ったという報道とあわせて考えるに、思ったよりもそうとうに販売台数が少ないということにもなりそうです。
ちなみに日本だとけっこう人気が高いようで、市場についても「順番待ち」だとも言われていますね(発表直後の人気がすこし収まった頃に試乗しようと思う)。
-
アストンマーティンは最後の手段に訴える?発売したばかりのDBX、ヴァンテージを米にて大幅値下げ
| 値下げは即効性があるがブランド価値を大きく損ない、回復させるのが難しい | アストンマーティンが北米において2021年モデルのDBX、そしてヴァンテージ(クーペ/ロードスター)の価格を大幅値下げ、 ...
続きを見る
ブランニューモデルはなにかと問題が起きやすい
なお、アストンマーティンにとってDBXは「完全な新設計モデル」。
よって生産現場もこれまでのアストンマーティンとは勝手が異なり、その構造や製造工程に戸惑ったのかもしれません。
加えて、新しい工場にて生産されていると言われるので、工員も作業そのものに慣れていなかった可能性がありそうですね。
ただ、こういった事象はアストンマーティンに限ったことではなく、いくつかの自動車メーカーの新型車にはよく見られる傾向であって、そのため「新型車は、最低でも生産開始から3ヶ月ほど経過した後に注文することが好ましい」と見る向きもあるようです。
合わせて読みたい、関連投稿
-
【動画】アストンマーティンDBXは思いのほか速かった!300万円以上高価、そして100馬力も出力が高いランボルギーニ・ウルスに食い下がる
| おまけにスタイリッシュで豪華とくれば”売れないわけがない” | アストンマーティンはついに待望のSUV、DBXのデリバリーを開始していますが、そこで登場するのが様々なレビュー動画。これまでにも何本 ...
続きを見る
-
ランボルギーニが珍リコール届け出。「新人が作業したアヴェンタドールSVJは、ドアを車内から開けられない場合がある」
| 影響するのは26台のアヴェンタドールSVJ/アヴェンタドールSVJロードスター | ランボルギーニが(現在のところ)北米でのみ、一風変わったリコールを届け出。これは2020年モデルのアヴェンタドー ...
続きを見る
-
アストンマーティンが既存モデルのV8を新開発のV6ハイブリッドへ入れ替えると明言。DBX、DB11、ヴァンテージが対象となり、旧エンジン搭載モデルは中古市場で価値下落も
| アストンマーティンはいつも大胆な選択を行う | https://www.flickr.com/photos/110074903@N02/43303618060/in/album-721576870 ...
続きを見る