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まるでドット絵!ヒュンダイがカクカクした新型EV「IONIQ(アイオニック)5」を予告!!ボクはこういった理由で「次はヒュンダイ株が買い」だと考えている

2021/01/14

ヒュンダイの新型車、IONIQ5

| 今までボクは”アンチ”ヒュンダイだったが |

さて、ヒュンダイ(ヒョンデ)が最新モデルとなる電気自動車、「IONIQ 5」のティーザー画像/動画を公開。

このIONIQ(アイオニック)はヒュンダイの新ブランドであり、エレクトリックカーを展開するブランドだとしてアナウンスされ、先般もBTSが歌うオリジナル楽曲がリリースされたばかり。

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「45EVコンセプト」改め「IONIQ5」

そして今回予告されたアイオニック5について、そのティーザー画像や動画を見るに、「45EVコンセプト」として発表されたクルマの市販モデルと考えて良さそう。

この45EVコンセプト(2019)は、ヒュンダイが48年前に発表した「ヒュンダイ・ポニー・クーペ・コンセプト」へのオマージュだとされており、おそらくは企画された時点で「ポニー・クーペ・コンセプトの”45”周年」というところから命名されたんじゃないかと考えています。

ただ、45EVコンセプトについては、その「45」を全身であらわすべく、「45度」をデザインに取り入れているほか、1970-1980年代を強くイメージさせる、当時のゲームのグラフィックの象徴、「ドット絵」をヘッドライトやテールランプ内に再現したことが大きな特徴。

参考までに、このポニー・クーペ・コンセプトはイタルデザイン(ジョルジエット・ジウジアーロ)の作品であり、公式に「その後にデザインした、デロリアンDMC-12に影響を与えた」とコメントされています。

ヒョンデ45コンセプト
ヒュンダイは1974年に「デロリアンの元」を発表していた!そしてその45年後に「45EVコンセプト」としてリバイバル

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ヒュンダイは根本的なデザインシフトを行なう

そして今回公開されたティーザー画像、そしてティーザー動画を見るに、その姿はまさにEV45コンセプトそのまんま。

プラットフォームはEV専用のE-GMPを採用すると見られ、発表そのものは来月にも行われるようですね。

Hyundai-IONIQ-5-2

詳細については発表を待つしかありませんが、ヒュンダイは根本的なデザインシフトを行なうものと見られ、これはヒュンダイの重役にしてデザイン部門を統括する、元ランボルギーニ/ベントレーのチーフデザイナー、ルク・ドンカーヴォルケ氏の意向だと見られます。

そして同氏は、ほか多くの自動車メーカーが採用する、「ブランドアイデンティティを考慮し、全車種で同じようなデザインを採用する」傾向を”つまらない”と一蹴しており、クルマごとに個性を持たせる、とも(ただしジェネシスブランドでは統一感をもたせている)。

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実際のところ、ヒュンダイが同時期に発表した「プロフェシー・コンセプト」については、45EVコンセプトの”ドット絵”に対して”ウナギイヌ”のようなニュルっとした、直線が見られない外観を持っており、今後のデザインについて多様性を持たせることを予言(=プロフェシー)しているかのようですね。

なお、こういった個々のクルマの個性を発揮させる手法について、「ヒュンダイルック」と表現されています。

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この姿で登場すれば間違いなくEV界の「台風の目」に

実際にこの姿で発売されれば相当に話題を呼ぶことは間違いなく、ある意味では「ヒュンダイ版”サイバートラック”」と言えるのかも。

サイバートラックは「あの姿で発売する」ことに意義があり、つまりは普通の自動車メーカーであれば企画段階で却下されるようなデザインを実現できた、というのがその凄さ。

通常は、どんなに画期的なデザインを(デザイナーが)考えたとしても、上司のハンコが増えるたびに「凡庸な」デザインとなってしまい、発売される頃には「普通の」デザイン、もしくは個性の感じられない「そのブランドのデザインフィロソフィを押し出した、金太郎飴的な」デザインとなってしまうのがその常。

Hyundai-IONIQ-5-3

多くのデザイナーはこういった状況に辟易し、「もっと自分の個性を出したい」と考えているはずで、しかしヒュンダイではそれができると見え、それがランボルギーニやBMW、ベントレー、ブガッティなど多くのブランドからデザイナーが移籍している理由なのかもしれません。

ちなみにヒュンダイは「アップルとの提携」が報じられて株価が暴騰していますが(今はちょっと落ち着いた)、今後もこのアイオニック5はじめ「明るい話題」が続いており(ボストンダイナミクスも買収したし)、もしかするとヒュンダイ株は今が買いどきなんじゃないかとも考えています。

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参照:HyundaiWorldwide

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