| 現代のMブランドは当初とはずいぶん異なる様相を呈しているが、それも時代の流れとしかいいようがない |
さて、BMWは先日2020年の業績を発表し、前年比マイナス8.4%であったとコメントしていますが、その中でもハイパフォーマンスカー部門「M」は非常に好調であったようで、コロナ禍においても6%の成長を記録した、とのこと。
その販売台数はじつに144,218台にのぼり、M部門のボス、マーカス・フラッシュ氏いわく「販売に大きく貢献したのはX5 MとX6 M、そしてM2 CS」。
M2 CSは別として、ハイパフォーマンスカー部門においてもSUVの波が押し寄せているということになりますね。
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BMWは「M」モデルを拡大中
なお、BMWはもともと「モータースポーツに直結する」ハイパフォーマンスカーとしてMモデルを設定していますが、その後はセダン、そしてSUVへと拡大しており、さらには「M+数字3桁」のMスポーツにまで「M」ラインアップを拡大しています。
加えて今後は「エレクトリックモデルは環境に配慮したシリーズであり、Mブランドとは相容れない」としていた姿勢を一転させて「EV(i4)にもM」を設定すると言われ、ちょっと前にはバイクにもはじめて「M」を設定。
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さらに直近だと「Mモデルでは初」のワゴンモデルとなるM3ツーリング、そしてM5 CS、M4カブリオレもスタンバイしており、2022年の「Mブランド50周年」に向けてさらなる拡充を図ることになりそうですね。
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こういったBMWのMブランドの扱いに対しては多くの人が疑問をいだいているとも言われるものの、実際に成長していることは間違いなく、よって数字的には「正解」であったのかも。
なお、一部の人々はこういった「時代に合わせて変わろうとする」行為に対して批判的で、たとえばミニがR50世代で大きくなったり、ポルシェ911が水冷になったりしたときにも同様の議論が巻き起こっていますが、しかし異論を唱える人は「どのみち買わない人」だとも考えていて、前に進むには、そういった批判ばかりで建設的ではない人々は放っておいていいのかもしれません。
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