| ただしあと何台受注枠があるのかはわからない |
現代において錬金術を成し遂げたとも言えるクロアチアの新興EVメーカー、リマック・アウトモビリ。
メイト・リマック氏によって設立された新しい会社ではありますが、わずか10台のクルマ(リマック・コンセプト・ワン)しか販売していないにもかかわらず、すでにハイパフォーマンスカー市場においては誰一人として知らぬ者がいない会社へと成長し、先ごろは「ブガッティを買収するのでは」と言われるほどに。
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リマックの何がすごいのか
なお、リマック・アウトモビリについては謎な部分も多く、しかしそのスゴさは「バッテリーとその制御技術にある」とも言われます。
そのレベルは他社を寄せ付けないといい、ポルシェは事実上の子会社化とすべく出資比率を引き上げたり、かのピニンファリーナも「記念すべき市販車第一号」を発売するにあたり、その開発や製造委託先としてリマックを選ぶレベル。
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ポルシェがEVメーカー「リマック」への投資を拡大。同じグループに属するアウディ、ブガッティもその技術を使用しEVスーパースポーツ計画を推進させる意向
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とにかく「10台しかクルマを販売していないのに」ここまで大きくなったのがリマックですが、コンセプト・ワン発売後には多大な出資金を得て潤沢な開発資金を用意できることになり、現在鋭意開発中なのが市販モデル第二弾の「C_Two(市販時には名称が変更される見込み)」。
このリマックC_Twoについては、「2,000馬力級、0-100km/h加速1.85秒」という前代未聞のパフォーマンスを掲げていて、発表直後には150台の限定台数がすべて売り切れた、という報道も。
ただし今回、リマックCEO、メイト・リマック氏が「その認識は正しくない」として自身のフェイスブックへと真実を記すこととなっています。
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リマックC_Twoはまだ受注枠が空いている
同氏によると、「まだリマックC_Twoは売り切れていない。現代において、ハイパーカーがその製造に入るまでに完売していないのは”普通ではない”ように思えるが、現実的に、生産開始前までに予定台数を完売できるのはフェラーリなどのメジャーメーカーだけの話だ」。
現時点では何台が売れて何台の枠が余っているのかはわからないものの(初年度生産分については完売)、たしかにポルシェ918スパイダーも「完売するまでに」相当に長い期間を要し、これはブガッティ・ヴェイロンやシロンも同じこと。
よって、C_Twoがまだ完売していないのも、メイト・リマック氏が言う通り「想定内」なのかもしれません。
なお、現在リマックC_Twoは開発段階にあり、クラッシュテスト、ビークルダイナミクスについて最終の仕上げを行なっている段階だと報じられています。
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さらにメイト・リマック氏は「限定台数の150台が完売しないことを恐れてはいない」と語っており、「150台以上の需要がある」とも。
ただし150台というのはブガッティ・シロンの500台に対しても(ブランドのネームバリューを考慮すると)結構多い台数だと認識しており、完売するまでには数年というタームを要求されるかもしれませんね。
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