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ヒュンダイが「EVのバッテリーが炎上・爆発する」問題にて10万台のリコールを実施。全車バッテリーを入れ替えることになり、1900億円程度の費用(マツダの利益4年分くらい)がかかるとの報道

2021/02/24

ヒュンダイ・コナEV

| ある程度は織り込み済みと思われるが、また株価が大きく下がることになりそうだ |

さて、ヒュンダイが販売したEV/PHEV約10万台のバッテリーを入れ替えるというリコールを実施するという報道。

内訳としてはコナ・エレクトリックが77,000台、残りがアイオニックEVとアイオニックPHEVとのこと。

このリコール自体は昨年末に発表されていたものの、今回ようやく(交換用バッテリーが揃ったのか)作業が実行されるということになりそうです。

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コナ・エレクトリックは製造12万台のうち7万7000台がリコール

なお、コナ・エレクトリックは発売以来12万台が製造されていますが、そのうち7万7000台がリコール対象に。

更に言うならば、この77,000台はすべて韓国工場にて製造されたもので、チェコで製造された残りのコナ・エレクトリックはリコール対象外だとされています。

この差は何なのかということですが、韓国製のコナ・エレクトリックに積まれるバッテリーはLGケミカル製、チェコで製造されるコナ・エレクトリックのバッテリーはSKイノベーション製。

よって、設計や製造方法に問題があったというよりは単にLGケミカルによるバッテリーに問題があると考えて良さそうです。

韓国の国土交通部に届け出られたコナ・エレクトリックのリコール内容によれば、発火の原因はバッテリーセルの損傷」で、これによってショートや火災が起こるとしていますが、その際の破壊力は相当なもので、中には「大爆発」と呼べるレベルのものまであった模様。

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そのコストは「膨大」に

なお、EVのバッテリーを交換するというのは容易な作業ではなく、というのもバッテリーは「何かあってはならない」よう厳重に密閉されているため。

衝撃や水分、ホコリ等から守るように積まれているのが常で、これが「バッテリーの交換を難しく」しています。

何らかの事情によってバッテリー交換の必要が生じることを鑑みてバッテリー交換自体は不可能ではないものの、交換には大変な手間を要するわけですね。

加えてEVのコストにおける60−70%がバッテリーと言われるため(もちろん車種によって異なる)、今回のリコールはヒュンダイにとって相当な痛手になるのは間違いなそう。

一説によると、リコールにかかる費用は「韓国内で販売した分だけで」1900億円にものぼると言われ、ヒュンダイの利益を大きく圧迫するのは決定的(もちろんサプライヤーのLGにも負担を要請するものと思われる)。※マツダの2019年4月〜2020年3月における経常利益は531億円だったので、いかに1900億円が大きいかがわかる

現在世界の自動車メーカーは右へ倣えで「エレクトリック化」ですが、EVやPHEVにはこういったリスクが内在しており、何かあれば一瞬で経営が揺らぐということにもなりかねないということですね。

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参照:Aju News, Business Korea, Info Stock Daily

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