| ボディカラーはAMGを表現する、そしてパートナーであるクラウドストライクのコーポレートカラー「レッド」 |
さて、メルセデスAMGが2021年シーズンのF1向けとして新しいカラーを身にまとうメルセデスAMG GT R(セーフティカー)、AMG C63ステーションワゴン(メディカルカー)を公開。
両者は2018年にセーフティカー、メディカルカーへと「就任」していますが、今回そのカラーリングをレッドへと一新したということになります。
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新しいカラーによって視認性が向上
なお、このレッドについて、メルセデス・ベンツ発行のプレスリリースによれば「AMGのシグニチャーカラー」であると同時に、メルセデスAMGペトロナスF1チームのパートナーでもあるCROWDSTRIKE(クラウドストライク)を表現している、とのこと。※たしかにクラウドストライクのイメージカラーはレッド
なお、メルセデス・ベンツは1996年以降、ずっとF1のセーフティカーを担当してきましたが、2021年よりアストンマーティンもここへ参入し、両者共同にてF1におけるセーフティカー、メディカルカーを担当すると発表しており、両者の結びつきの強さを感じさせます。
2021年シーズン開幕となる3月18日のバーレーングランプリではアストンマーティン・レーシング・グリーンに彩られたヴァンテージが走り、4月18日のイモラではこのレッドのメルセデスAMG GT Rが登場することになるそうですが、印象的なカラーを身にまとうセーフティカーたちが登場するということになり、これまでになくセーフティカーに注目が集まる年になるのかもしれません。
AMG GT R「セーフティカー」をドライブするのはベテラン講師
このメルセデスAMG GT Rをドライブするのは、AMGのブランドアンバサダーそしてドライビングアカデミーで講師を務めるベルント・メイランダー氏(ここ数年、同氏はこの大役を務めている)。
F1のセーフティカーは「F1マシンのタイヤ温度を下げないよう」適切な速度で走行する必要があるほか、「世界で最も事故を起こしてはならない」環境で走るクルマのひとつでもあり、出動時には相当なプレッシャーを強いられることになりそうですね。
同氏によると「セーフティカーにとって基本となるのは究極の信頼性だ。このAMG GT Rはいつも私をがっかりさせることはない」とコメント。
実際にセーフティカーが入るのは「好ましくない状況」ではあるものの、F1マシンを従えて走行するという経験は何ものにもかえがたいと思われます。
基本的には「市販モデル同様」
このセーフティカー仕様となるAMG GT Rについては、AMGトラックパッケージ(4点式ハーネス、ロールケージ等が追加)が装着されるものの、市販モデルから「チューンされている部分はない」とのことで、その基本性能の高さが伺えます。※アストンマーティン・ヴァンテージのセーフティカーはパワーアップやダウンフォース強化が図られている
一方でセーフティカー特有の装備としてはLEDライトバーやサイン、無線が装着済み。
出力は585PS、0-100km/h加速は3.6秒、最高速度は318km/hを誇り、現時点では「F1史上最速のセーフティーカー」ということになりますね。
F1「メディカルカー」もカラーリングを一新
そしてメルセデス・ベンツはメディカルカーとしょて新しいカラーリングを持つC63 Sステーションワゴンも公開。
やはり出力や機能には特別な変更が施されず、しかしオプションのカーボンセラミックブレーキが追加され、安全のためにレーシングシートと4点式ハーネスが追加されている、とのこと。
もちろんLEDバーほか、必要な装備が取り付けられています。