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ブガッティ東京ついにオープン!「新車はローンを組めない」「新車購入者は100%現金払い」「日本ではブガッティに定価を設定していない」「世界トップの販売を目指す」

2021/04/16

ブガッティ・シロン・スポーツの限定車

| ブガッティにとって日本は重要市場のひとつだった |

さて、4月16日に「ブガッティ東京」が西麻布にオープンする運びとなり、各メディアがこれを報じる中、GQにて面白い記載があったため紹介したいと思いますが、その中でもっとも興味を惹かれたのは「新車を購入する人は全員キャッシュで購入する」ということ。

この理由として「日本ではブガッティに定価を設定しておらず、為替変動によって車両価格が変わるため、ローンが組めない」という事実を挙げています。

ハイパーカーは場合によっては「円で支払えない」ことも

これは、高額なスーパーカー/ハイパーカーだと本国と日本円との為替変動によって「数百万円」くらいの価格差が出てしまい、そこで「定価」を決めていると、状況によってはメーカーは為替差損を被ることがあるため。

そして、ブガッティの納期は平均して2年なので、その間に大きく為替が変わることがあるわけですね。

ちなみにぼくは過去、ポルシェ918スパイダーの購入を申し込んだことがあるのですが(結局購入に至らなかった)、その場合はポルシェから「為替差損を避けるため、支払いはユーロでしか受け付けない」と説明を受けています。

それはともかくとして、「ああそう、ローン組めないの・・・。じゃあ現金で払うわ」となるオーナーさんの懐の深さにはひたすら驚かされるばかりですね。

ただし中古車であればローンは組める

ただ、ブガッティ東京では、新規製造を行う新車ではなく、日本にある中古車であれば「価格変動がない」ためにローンが組めると述べており、現在新車でもローンを組めるよう、金融機関とも交渉中なのだそう。

しかしながら、ローンを組んだとしても「億ション」を買うようなもので、(頭金次第ではありますが)一般の人の住宅ローンよりも遥かに大きな額を毎月支払うことになり、金利だけでも大変な額にのぼるのは間違いのないところ。

ちなみにアメリカのユーチューバーが、シロンの「リース」を組もうとしたところ、毎月750万円も支払わなくてはならなくなったという動画を公開していましたが、それくらいは覚悟しておく必要がありそうですね。

参考【動画】ブガッティ・シロンを2年リースで契約すると毎月支払うのは700万円!米ユーチューバーが実際に契約してみた

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そのほか、記事では「販売台数は年5台くらい」と述べていますが、日本自動車輸入組合が発表する数値だと、ブガッティの新車販売は2台程度なので、この「5台」というのは受注ベースの数字なのかもしれません。

購入したとしても維持できるかどうかがちょっと心配

なお、ブガッティは維持費が異常に高価なことでも知られ、仮に購入したとしても維持費がちょっと心配(ただ、いかに維持費が高くとも、車両本体価格に比較すれば大きな比率ではなく、よってブガッティを購入する人にとっては大きな問題ではないのかも)。

たとえばオイル交換は1回275万円、タイヤ交換は1回415万円といったレベルですが、これは特殊な構造やパーツに由来して部品代や工賃が高いから。

ただ、シロンではパーツ価格も下がっており、ヴェイロンほど維持費がかからないと言われます。

これについて、ブガッティ東京では「新車のシロンには4年分のメンテナンスパッケージが付帯」「信頼性が高く、大きなトラブルはまず無い」「今後は中古車にも新たにメンテナンスパッケージを導入」すると述べています。

加えて、ブガッティのクルマは資産価値が高く、「中古車においては、新車と同等か、それ以上で取引される事が多い」とも語っており、事実としてヴェイロンの価格は上昇を続けており、いかに購入時に高くとも、「不動産よりはずっと安全な」投資対象なのかもしれません。

ブガッティにとって、日本は重要市場のひとつだった

記事によれば、日本市場はブガッティにとって5~8%の販売台数を占めるといい、すでに主要マーケットとしての地位を固めていて、ブガッティ東京は「世界27ディーラーのトップを目指す」とも(すでに10台のシロンが納車されており、合計で20~30台の販売を予想)。

ちなみにブガッティは現在フォルクスワーゲングループに属しており、ブガッティの他にはベントレー、アウディ、ポルシェ、ランボルギーニといったブランドも保有しています。

このうちランボルギーニについては、日本は「世界で2番めか3番目」の販売規模を誇っており、ブガッティも上述のとおり「主要マーケット」のひとつ。

ポルシェの販売台数も少なくはなく(世界だと6-7番目くらいだと思う)、しかしフォルクスワーゲンやアウディは他の国々に比較すると圧倒的に台数が少ないようで、フォルクスワーゲングループの幹部は「なぜ日本では安いクルマが売れず、高いクルマばかりが売れるのか・・・」と首をかしげているのかもしれません。

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どこにあるのブガッティ東京?

なお、ブガッティ東京は現在「唯一の」正規ディーラーとなり(世界でも14カ国、27店舗しかない)、運営はランボルギーニやマクラーレンのディーラー網を東京都内で展開するスカイグループ。

ブガッティ東京

  • 住所:5-10-37 Minamiazabu, Minato-Ku, Tokyo, JAPAN
  • WEBSITE:https://www.partner.bugatti/japan/
  • SNS:公式Twitter

参照:GQ JAPAN

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