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| 世界一高額な新車であった「ラ・ヴォワチュール・ノワール」が再登場 |
かつて路上を走行する姿が目撃されているが
ブガッティのハイパーカー、ヴェイロンやシロンは非常に希少で高額なモデルとして知られていますが、その存在ですら「普通」に思えるほどの「さらに限られた顧客のために製造されるワンオフモデル」が存在します。
2019年に発表された「ラ・ヴォワチュール・ノワール(La Voiture Noire)」はその代表格であり、当時「世界で最も高額な新車」として大きな話題を呼んだ一台です。
そしてこのたび、そのラ・ヴォワチュール・ノワールが売却に出されることが判明し、ただし売却元の情報は公開されないまま。
さらに購入者の情報も(本人が自分で公開しない限りは)明かされることはないといい、つまりは「すべてがナゾのまま」新たなオーナーの元へ渡ることになりそうです。
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非公開のオークションで売却
車両の売却は著名ユーチューバー、スーパーカーブロンディ(Supercar Blondie)の運営するオークションプラットフォーム「SBX Cars」を通じて行われますが、このサービスは「最もプライベートかつ秘密裏な取引」を掲げており、参加希望者は購入能力を証明したうえで招待を受けなければなりません。
そのため、落札価格や新しいオーナーの情報は公開される予定はなく、結果として、新記録となるような落札額が出ても公には知られることがないのは「残念」なところでもありますね。
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「ラ・ヴォワチュール・ノワール」の特別性とは
ラ・ヴォワチュール・ノワールはシロンをベースとし、クラシックなタイプ57 SC アトランティックにオマージュを捧げた完全新設計のボディを採用。
特徴的なセンターのスパイン(背骨状のライン)や6本のエキゾーストパイプなど、既存のブガッティにはない独自のディテールを備えています。
価格は税金込みで約1,800万ドル(当時約20億円)。
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なお、パワートレインは標準のシロンと同一で、1,500馬力と1,600Nmのトルクを誇る8.0リッターW16クアッドターボを搭載している、と説明されています。
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謎に包まれたオーナー
興味深いのは、発表当初からこのクルマの購入者が明かされていないことで、自動車業界では長らく憶測が飛び交い、
- 元フォルクスワーゲングループ会長、フェルディナント・ピエヒ氏
- サッカー界のスーパースター、クリスティアーノ・ロナウド選手
といった名前が挙げられています。
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しかしいずれも確証はなく、ロナウドに関しては明確に否定されている、という状況であり、当時ブガッティが説明したのは「もっともブガッティに忠実な顧客の一人で、素晴らしいコレクションを持つコレクター」という一文のみ。
今回の売却でも新オーナーが公表されることはないと見られ、ラ・ヴォワチュール・ノワールはその存在と同様に「謎めいたクルマ」であり続けることが推測されています。
そうなると気になるのは、「なぜブガッティに忠実なオーナーがこのクルマを売りに出すのか」「なぜブガッティが買い取らず、第三者のプラットフォームを通じて売りに出されるのか」ということですが、これについても当然ながらぼくらが知ることは一生ないのだと思われます。
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