| おそらく、これが「最後の」V12エンジン搭載マイバッハとなるだろう |
メルセデス・ベンツが「マイバッハが100周年を迎えた」と発表。
最初のマイバッハは1921年9月に発売された「W3」ですが、これはドイツ車では初めて採用される4輪ブレーキ、そして6気筒エンジンとプラネタリー・ギアボックス(すべての速度を一つのギアで操作できる)を備え、内装についても贅の限りが尽くされていたと言われます。
なお、このW3は当時の「マイバッハ・モトーレンバウ社」が発売したもので、その後ダイムラーは1961年にマイバッハ・モトーレンバウ社を買収し傘下に収めることに。
現在「マイバッハ」はメルセデス・ベンツのいちモデル
なお、その後2002年にメルセデス・ベンツ(ダイムラー)はマイバッハブランドをリブートして独立したひとつのブランドとして扱っていたものの、現在のマイバッハはメルセデス・ベンツブランドの中に格納され、AMGモデルと同様に「メルセデス・ベンツ車のひとつのバリエーション」という位置づけです。
ただしメルセデス・ベンツはこのマイバッハブランドについて自社内のみならず「自動車における頂点」だと述べており、そのエンブレム「ダブルM」の示すところは技術革新と洗練されたラグジュアリーの頂点であり、そしてマイバッハという言葉は単に「最高」の製品ではなく、社会における「最高」を表している、とも。
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加えて「マイバッハの顧客は常に特別さを求めており、我々はその期待を超えることを目指している」、そして「メルセデス・ベンツの完璧さと最新技術、そしてマイバッハの独自性に、当社独自のカスタマーケアプログラムを組み合わせることで、お客様を唯一無二の洗練されたラグジュアリー体験へと導く」と自信を見せています。
マイバッハにV12エンジン搭載モデルが追加?
そこで今回の本題となるわけですが、メルセデス・ベンツは「初代マイバッハの誕生から100年を迎える2021年には、この精神を称えるさまざまな取り組みが実現する」とコメントし、一枚の画像を公開。
これを見ると、フロントフェンダーに「V12」バッジが取り付けられていることがわかり、ついに現行マイバッハにV12エンジンが載ると考えて良さそう。
そしてそのエンジンは6リッター・ツインターボ、そして600馬力以上のパワーを4輪に供給することになるものと見られます。
ちなみにSクラスのAMGモデルにはV12エンジンが搭載されず、SクラスにもV12エンジン搭載車が存在しないため、V12エンジン搭載のマイバッハSクラス(S650もしくはS680?)は「Sクラスのシリーズ中、唯一V12エンジンを積むクルマ」ということになりますね。
なお、現在V12エンジンを搭載するクルマは非常に少なく、スポーツカーだとランボルギーニ・アヴェンタドール、フェラーリ812スーパーファスト、アストンマーティンDB11。
サルーンだとBMW M760Li、ベントレー・フライングスパー、ロールスロイス・ファントムといったところですが、ここにメルセデス・マイバッハSクラスが加わるということになりますが、おそらくは「最後のV12エンジンを積むマイバッハ」となるものと思われ、よって”およそ考えうる限り、最高の贅沢”を提供してくれるのは間違いないと考えています。
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