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アウディが「ランボルギーニは売り物ではない」と正式にコメント!スイスの持株会社の買取に対してNOを突きつける

ランボルギーニ・ウラカン

| 売却話や買取のオファーがランボルギーニの価値を上げているのは間違いない |

どうやらフォルクスワーゲンはランボルギーニの価値を上げる方向へと転換したようだ

さて、つい先日スイスの持株会社、クァンタム・グループが「ランボルギーニの買収を、親会社であるフォルクスワーゲングループに1兆円で持ちかけた」という報道がなされていますが、その報道に答える形でアウディのスポークスパーソンが「ランボルギーニは売りに出されておらず、売るつもりもない」とコメントすることに(フォルクスワーゲングループ内において、ランボルギーニはアウディの管理下にある)。

なお、買収話についてはオートカー、オートモーティブニュース・ヨーロッパ、オートモービルウーシュ等が報じているものの、今回ランボルギーニが意見を述べたのオートモーティブニュース・ヨーロッパに対してのみ。

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現在、ランボルギーニは「好調を維持」

ランボルギーニはこれまでにも何度か売却の話が出ており、直近だと昨年末あたりにも「ランボルギーニとブガッティとドゥカティとを売却する可能性」を示唆。

この理由として、ランボルギーニの利益が出ていないからではなく、フォルクスワーゲングループ自体が電動化に向けて多大なる投資を行う必要があり、その投資のため当面の資金を確保する必要があり、そのためランボルギーニほかブランドの売却を考えたということになりそうです。

なお、フォルクスワーゲンが所有するブランドは以下のとおりですが、ポルシェとアウディは電動化において重要なコア技術を保有し、フォルクスワーゲンやシュコダはそれら技術を活用して「台数を販売」することになり、マンやスカニアなどの商用車部門も今後「エレクトリックカー」への置き換えが進むと見られるジャンルに所属します。

そうなると、フォルクスワーゲングループとしては未だ電動化が進まず、そして電動化に関してグループ内に貢献できるような技術を持たない、加えて今後の市場の拡大が期待できない割に競争の厳しいセグメントにあるブガッティ、ランボルギーニ、ドゥカティを売ろうと考えるのは自然な成り行きだとも考えていいのかも。

フォルクスワーゲングループ内ブランド一覧

Volkswagen(フォルクスワーゲン)
Audi(アウディ)
Bentley(ベントレー)
Bugatti(ブガッティ)
Lamborghini(ランボルギーニ)
Porsche(ポルシェ)・・・リマックに15%超を出資
SEAT(セアト)
Skoda(シュコダ)
MAN(マン)
Scania(スカニア)
Volkswagen Commercial Vehicles
Ducati(ドゥカティ)
Italdesign(イタルデザイン)

なぜフォルクスワーゲングループはランボルギーニ売却を撤回?

なお、昨年のランボルギーニ売却報道ののち、フォルクスワーゲンはランボルギーニはじめ3ブランドの売却を撤回しています。

もちろんこれは社内で慎重に協議された結果ということになりますが、撤回の理由としては「ランボルギーニが現状では好調に利益を出していること」「ランボルギーニの(売却に関わる)価値がけっこう高そうということが判明した」からだと推測。

よってフォルクスワーゲングループとしては、ランボルギーニを成長させつつ、さらにその価値を上げて「より高く売る」か、売却しないまでもIPOを行なうことで株式の売却益を得るという方向へと転換したのだと考えているわけですね。

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