| ボクにとってインテグラ・タイプRというとDC2だけを指す |
あの頃のようなクルマがもう二度とできないと考えると、ちょっと悲しい
さて、ホンダ(アキュラ)は公式にインテグラの復活をアナウンスしましたが、それとは別にDC2世代のホンダ・インテグラ・タイプRとして、ジョーダン・ルービンシュタイン=タウラーという自動車デザイナーが、DC2インテグラ・タイプRを現代に蘇らせた姿をレンダリングにて再現しています。
これを見るに、DC2世代のインテグラのイメージをうまく捉えつつ、しかしヘッドライトなどは現代風に手直ししたものが装着され、「イマ風」となっているようですね。
DC2世代のインテグラ・タイプRは1995年に登場
3代目インテグラは1993年に発売されているものの、このマイナーチェンジの折に登場したのがDC2世代のインテグラ・タイプR。
マイナーチェンジの際にインテグラは「丸目から細長ヘッドライトに」変更されていますが、この新デザインをまとっての登場となります。
ただ、北米はじめいくつかの市場では「丸目4灯」を継承したインテグラ・タイプR(下の画像)が投入されており、しかし今回のデザイナーは日本仕様のインテグラ・タイプRをイメージするというマニアックぶりを見せているのは注目すべきところ。
このDC2世代のインテグラ・タイプRにはハイチューンされた1.8リッター直4エンジン(B18C Spec-R)が搭載されたほか、ヘリカルLSDの装着に加えて軽量化、ギアレシオのクロース化、足回りの強化、ブレーキの強化等が行われ、インテリアではMOMO製ステアリングホイール、バケットシートが標準装備されるなど、国産車としては「かなりスパルタンな内容」に。
ただしこのあとのDC5型インテグラ・タイプRではコストダウン(ベースモデル自体、他モデルとの共通パーツが多くなっている)が図られてしまいフロントサスペンションがダブルウイッシュボーンではなくなるなどの変更が加えられていて、そのためぼくは「インテグラ・タイプRといえばDC2しかない」とも考えています。
デザイナーの考えた「新型」インテグラ・タイプRはこうなっている
そして今回公開されたレンダリングを見てみると、日本仕様のDC2と同様のスリムなヘッドライトを採用し、光源にはLEDを用いています。
また、オリジナルのDC2同様、ワイドなバンパー内グリルや、赤いHondaバッジのすぐ下にある小さなインテークも再現済み。
ドアハンドルはフラッシュマウントとなり、ウインドウモールの下側には黒いブレード状のパーツが見えますね。
リアアンダーだとディフューザーがセットされているところが「現代的」。
インテリアはぐっと現代的になっており、しかし3本スポークのステアリングホイール、赤と黒のツートンカラーのダッシュボードなど、DC2インテグラ・タイプRの雰囲気がしっかり再現されているのも見ものです。
本来はオーディオが入るであろうDINスペースに「フタ」がはめ込まれているあたり、このデザイナーはやはり相当なマニアだと感じさせられるところ。
チタンシフトノブもちゃんと再現されており、このあたりも「やるな」と思わせる部分ですね。
なお、このカーデザイナーは「新型」インテグラ・タイプRについて、2.4リッター自然吸気i-VTEC4気筒エンジンを搭載し、276ps/8,600rpmの最高出力を発揮する車をイメージしているというので、DC2同様にけっこうコンパクトなクルマという想定なのでしょうね。
そのほかクロースレシオ採用の6速マニュアルトランスミッション、リミテッドスリップディファレンシャル、手動調整式車高調、前後のアルミ製ストラットタワーバー、カーボンファイバー製のボンネット、ルーフ、リアハッチを持つといい、もしこれが実現すれば相当に刺激的なクルマとなりそうです。
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参照:jrubinsteintowler