| Lunaz社はこれまでにも旧いベントレーやロールスロイスを次々EV化 |
おそらく今後、こういったEVコンバートは大きな流れとなるのかもしれない
英国のLunazなる会社(2018年創業)がアストンマーティンDB6を「1億円以上の価格で」EV化すると発表。
このLunaz(ルナズ)はもともとクラシックカーのEV化を専門としている会社だそうですが、その最新作がアストンマーティンDB6となるようですね。
もちろん、もともと積まれる直列6気筒エンジンをまるっと捨て去ることになりますが、このEV化に際してはDB6を完全に分解して塗装までをも剥がして丸裸にし、「コンクールに出品できる」レベルのレストアを行う、とのこと。
外観からは「EVと判別することは不可能」
そしてLunazはオリジナルそのままの外観に仕上げることをモットーにしているといい、よってEV化された車両は「EVであると」そのアピアランスから判断することは出来ない、と胸を張ります(となるとエキゾーストパイプも際限されているのかも)。
なお、ちょっと面白いのは右ハンドルもしくは左ハンドルを選ぶことができ、将来的にそのクルマのオーナーが「ガソリン車に戻したい」と考えたときに対応できるよう、ガソリンエンジン含むドライブトレーンをそのまま残す、とも。
その中身は現代レベルに「アップデート」
Lunazはこの「エレクトリック」DB6について、「クラシックカーの要件と、さわやかな初期加速を調和させる」ともコメントしており、バッテリー容量は80kWhから120kWhの間、そして予測される一回の満充電あたり航続距離は255マイル(410km)だとされています。
さらにLunazはパワートレインをエレクトリック化するのにあわせてブレーキ、サスペンション、ステアリングもアップデートし、エアコン、ナビゲーション、インフォテイメントシステムなど最新の設備を追加することも可能だとしており、”環境意識の高いお客様向け”として漁網を再利用したカーペットなどサステイナブルな素材を提供する準備もある、とコメント。
Lunazはこれまでにも1961年型のベントレーS2コンチネンタル・フライングスパー、やはり1961年型ロールスロイス・ファントムV、1953年型ジャガーXK120、初代レンジローバーなどをEV化してきた実績があるといい、よって「任せて安心」なのは間違いなさそう。
クラシックカーのEVは賛否両論あるかもしれない
なお、こういった(貴重な)クラシックカーのEV化については賛否両論あると思われ、「オリジナルのまま残すべき」という意見もあるかもしれませんし、逆に「環境を汚さずにクルマを楽しみたい」という人もいるはずで、このほか「EV化によってメカニカルトラブルとは無縁に、好きなクルマを楽しみたい」という人もいるかと思います。
ぼくとしてはいずれの考え方も「アリ」だと考えていて、どういった嗜好も否定するつもりはなく、このEV化は「ひとつの選択肢」だと捉えています。
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参照:Lunaz