| 新型フェアレディZは「北米だと4万ドル」と言われていただけにこの価格はちょっと衝撃的 |
GRスープラと価格が大きく変わらず、勝負の行方もわからなくなってきた
さて、様々なニューモデルが発表されている東京オートサロンですが、日産は新型フェアレディZを正式発表。
会場にはフェアレディZ「プロト」に加えて「フェアレディZカスタマイズプロト」も展示されており、こちらは初代S30Z「Z432R」をイメージしている、とのこと。
なお、Z432Rは直6エンジン/4バルブ、3つのキャブレター、2つのカムシャフトから「432」の名が付けられたホモロゲーション用の日本国内専用モデルで、日産車のなかではもっとも高価な部類に入ります。
日産フェアレディZカスタマイズドプロトはこんなクルマ
このフェアレディZカスタマイズドプロトは「現時点だと「ワンオフモデル」にとどまり、オレンジのペイントに加え、ブラックのアクセントやスプリットフロントグリルが装着されています。
加えてボンネット、サイド、ルーフ、そしてリアにもブラックのアクセントが施され、Z432Rをイメージしてビンテージタイヤを巻いたレトロスタイルのブラックホイールを装着し、サイドウォールにはホワイトレタリングも。
さらには前後フェンダーに(わずかですが)オーバーフェンダー、ボディとホイールのセンターキャップのアウトラインに合わせたオレンジ色のブレーキキャリパーが確認でき、テールゲートに取り付けられたリアスポイラーがわずかに大きくなっているもよう。
加えてデュアルテールパイプを持つカスタムエキゾーストも装備されています。
日産は新型フェアレディZ「Proto Spec」を発売
そして今回の東京オートサロンでの実車お披露目にあわせ、日産は新型フェアレディZ「Proto Spec」を公開。
これはいわゆる「ファーストエディション」的な初回特別仕様車(240台限定)となりますが、今年6月以降から納車が開始される、とのこと。
このフェアレディZ Proto Specは、「フェアレディZプロト」として発表されたスペックを忠実に再現していて、イカズチイエローとスーパーブラックの2トーンカラーエクステリアを持ち、専用カラー”チタニウムゴールド”のレイズ製19インチアルミ鍛造ホイール、イエローの4輪アルミキャリパー対向ピストンブレーキなどを特別に装備。
インテリアでは、イエローセンターストライプ、イエローステッチ、イエローアクセントラインを持つ本革・スエード調ファブリックコンビシートなどを採用し、メーターパネル、ドアトリムクロス、MTシフトノブブーツ、ニーパッド等に専用カラーステッチを施しています。
なお、このフェアレディZ「Proto Spec」の価格は6,966,300円に設定されており、アメリカで「4万ドル(450万円くらい)と言われているベースモデルの価格と大きな相違も。
たしかにこの新型フェアレディZProto Specには多数の装備が装着されていますが、それらを抜いたとしても日本における「ベースモデル」の価格は450万円に収まりそうになく、「けっこう強気で来たな」とも考えています。
ただしよくよく考えると、新型フェアレディZは、自然吸気エンジンを積んでいたZ34の車体にターボエンジンを積んでおり、となると高トルクに耐えるためにあちこちの補強が必要となるため、これくらいの価格は「当然」なのかもしれません(実際に、トヨタも「86にターボを積むと、その対応のために各部の強化が必要になり、非常に高価になってしまう」とコメントしている)。
新型フェアレディZに積まれるエンジンは3リッターV6ツインターボ(VR30DDTT)、トランスミッションは6速マニュアルもしくは9速AT(どちらでも価格は同じ)、全長4,380ミリ、全幅1,845ミリ、全高1,315ミリ、ホイールベースは2,550ミリ。
当初のグレード構成は「フェアレディZ」「フェアレディZバージョンS」「フェアレディZバージョンST」「フェアレディZ Proto Spec」の4つで、ただしProto Spec以外についての価格は現在公開されていない状態です。
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参照:NISSAN