| マツダCX-50は北米の嗜好をうまく捉えており、マツダにとっても大きなヒットとなりそうだ |
今後、北米でのマツダとトヨタとのタッグに期待
さて、マツダは先日米国市場向けに「CX-50」を投入すると発表していますが、今回そのCX-50の生産が開始されたとアナウンス。
”最初の”CX-50”は、マツダノースアメリカンオペレーションズ社長兼CEOのジェフ・ガイトンによって組み立てラインから降ろされることになり、さらに同氏は「今日はエキサイティングな日」であること、「ここでCX-50を生産することは、マツダにとって北米市場の重要性と米国への投資の約束を意味します」と述べています。
CX-50はトヨタとマツダとが共同にて建設したアラバマ州ハンツビル工場にて生産される「(マツダにとっての)第一号」であり、その観点からもCX-50の1号車ラインオフは大きな意味を持つのでしょうね。
CX-50は米国市場の嗜好を表している
このCX-50につき、無骨なエクステリアに高級感あふれるインテリア、2種類のエンジンを揃えており、エンジンだと、ベースモデルに搭載されるのは2.5リッター4気筒(自然吸気)、そして上位モデルには2.5リッターターボ。
やはり特徴はそのエクステリアになるかと思われ、というのも、これまでクリーンでスマート、そして都会的な印象を演出してきたマツダ”らしくない”ラギッドな外観を持っているためで、これはフォードF-150やブロンコ、ジープ・ラングラー/グラディエーターといった無骨なルックスを好むアメリカ市場を意識したものだと思われます。
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なお、スバルも同様の路線によって米国市場にて高い評価を受けていて、最近だとそれをさらに押し進めた「ウィルダネス」シリーズを投入。
そしてマツダはかねてより(特に北米市場において)スバルをベンチマークしており、スバルっぽいワイルドなルックスを採用する現在の傾向を指して「スバル・エフェクト」とも呼ばれています(ただ、これはマツダに限った話ではない)。
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ちなみにCX-50では、ボンネットの上に貼るマットブラックのステッカー(反射を抑えるもので、オフローダーに多く見られる。スバルのウィルダネスシリーズも採用)、そしてゴツいルーフラック、その他様々のオフロード系オプションを用意しており、もしかするとこういったオプションはマツダにとって大きな利益をもたらすかもしれません。
ハンツビル工場の生産能力は年間30万台
このCX-50を組み立てる米国ハンツビル工場については、年間30万台の生産能力があるといい、しかし現在その大半を占めるのはマツダではなくトヨタのカローラ系。
ただ、米国においてトヨタとマツダは提携を強化しており、今後は様々なカタチでのジョイントが見られる可能性もありそうですね。
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