>メルセデス・ベンツ(Mercedes-Benz/AMG)

メルセデス・ベンツGクラスに続き、Eクラスまでもが「生産が追いつかず」受注停止との報道。チップ使用量が少なくても済む仕様へ変更し3-5月に受注再開とのウワサも

2022/02/23

メルセデス・ベンツ

| 従来からの高い人気に加え、チップ不足という不幸な要因が重なったようだ |

この問題には各社とも悩まされており、それぞれ独自の対応を行っているもよう

さて、メルセデス・ベンツはチップ不足、そして尋常ならざる人気のためにGクラスの受注をストップしたと報じられていますが、今回はEクラスにつき「需要に対応できないため」本国ドイツにて2月12日からセダンの受注を停止しているといい(他のバリエーションは受注を継続)、今後これが他の地域にまで拡大するおそれがあるのでは、と見られています。

なお、Gクラスについては2022年1月17日に本国で受注が停止され、納車の目処は2024年第4四半期、あるいは2025年の第1四半期にまでのびる、という情報もあるもよう。

世界的にメルセデス・ベンツGクラスの受注が停止、最短納車で2024年末!日本でもすでに受注が閉じられ「納車4年待ち」、いったいなぜこんなことに・・・。
世界的にメルセデス・ベンツGクラスの受注が停止、最短納車で2024年末!日本でもすでに受注が閉じられ「納車4年待ち」、いったいなぜこんなことに・・・。

| チップ不足に加え、フェイスリフトを控えていることも関係しているようだ | 当然ながら「高すぎる人気」もその一因であることは間違いない さて、メルセデス・ベンツGクラスは昨年に過去最高の販売台数を記 ...

続きを見る

現行Eクラスは2017年に発売されているが

現行型(5代目)Eクラスについては2017年から販売されており、2020年にフェイスリフトを受けており、その際に大きくデザインが変わり「最新の」デザイン言語に改められています。

加えてインフォテイメントシステムも大幅にアップデートしており、つまりは内外装とも大きく魅力が向上した、ということになりますね。

よってその人気が「非常に高い」ということも理解はできるものの、やはり「受注停止」というのはある意味非常事態なのかもしれません。

L1310577

メルセデス・ベンツ
新型メルセデス・ベンツ Eクラスを見てきた!新型ステアリングホイールはなかなか良さそうだ

| 相変わらずメルセデス・ベンツは凄まじい人気 | さて、メルセデスミー大阪へ新型Eクラス・ステーションワゴンへ見に行ってきました。展示されているのはメルセデスAMG E53 4MATIC+ステーショ ...

続きを見る

「なぜ需要に対応できないのか」は明かされていない

なお、今回の受注停止について「需要に対応できない」ということは語られているものの、なぜ需要に対応できないのかは謎のまま。

ただ、メルセデス・ベンツはかなり早い段階にてチップ不足にて生産が遅れるということを公言したメーカーであり、そのため「工場の生産能力が上限に達した」のではなく「チップが不足して生産ができない」と考えるのが妥当かと思われます。※もちろん、コロナウイルスのパンデミックに起因するサプライチェーンの問題もありそう

メルセデス・ベンツ
一体何なのこのチップ不足!メルセデス・ベンツは「1年以上生産が遅れる」可能性を示唆、なぜチップ(半導体)不足が起きるのか

| 自動車の制御複雑化、電子製品の需要増加、しかしコロナ禍による生産能力の低下というトリプルパンチ | あと1年以上はこの状態が続くと言われるが さて、自動車業界にて「チップ不足」が問題となって1年以 ...

続きを見る

それでもいつかはチップ不足が改善されることにはなり、しかしいま受注を停止すると他社にその分の売上を持ってゆかれる可能性もあり、であれば「納車が先になることを伝え、受注を取り続ければいいんじゃないか」とも考えたりしますが、一部では受注を一旦打ち切ることについて(Gクラス、Eクラスとも)仕様が変わることが理由なんじゃないかという意見があるもよう。

どういうことかというと、「より少ないチップで生産ができるよう」装備が見直されてから受注が再開されるのではということで、ほかメーカーの例を出すと「タッチパネルがタッチではない普通の液晶になったり」「シートヒーターがなくなったり」「電動ステアリングコラムがなくなったり」「パワーシートがなくなったり」しているように、Gクラス/Eクラスとも、従来与えられていた装備が大きく見直され、簡略化された仕様で再度販売が開始されるのかもしれません。

よって、一旦受注を打ち切ったのはその変更のための「準備」を行っていると考えてよく、3月~5月には「装備が見直された」Gクラス/Eクラスの受注が再開されるのでは、とウワサされているわけですね。

L1310560

ちなみにですが、一般に欧州車は8月以降の生産から「翌年度モデル」となり仕様が変わることが多いのですが、今回のメルセデス・ベンツの場合は「そこまで待てず」すぐにでもチップが少なくても済む仕様に変更せねばならないほど切羽詰まっているということになりそう。

ただ、ほかメーカーだと、マセラティのように「チップ不足にて」新型車であるグレカーレを発売できない(予定よりも大幅に発売時期が遅れてようやく発売)という例もあり、メルセデス・ベンツの場合はまだいいほうだったのかもしれません。

合わせて読みたい、チップ不足関連投稿

アウディのステアリングホイール
アウディCEO「チップ不足はパーフェクトストームのようだ」。しかしそれを乗り切ることに自信を見せ「3年以内にEVをガソリン車よりも利益が出るようにする」

| 現在の自動車会社の経営は今までにはない方面への配慮が要求されそうだ | EVの製造コストが下がる一方、今後ガソリン車の製造コストはどんどん上がりそう さて、現在自動車業界では深刻な「チップ不足」が ...

続きを見る

レクサスNX
チップ(半導体)不足が一時的に緩和され納車が進む?台湾のチップ供給元5社が増産を行ったと報じられるも、これは「その場しのぎ」にしかならないもよう

| 急激な増産は難しく、これは「時間をかけてゆっくりと供給を増やす」以外の手段はなさそう | 2022年にチップ不足が解消するという見方もあれば、2023年にも解消しないという分析もあるようだ さて、 ...

続きを見る

メルセデス・ベンツ
ついにチップ(半導体不足)の影響がここまで!高級車から「シートヒーター」「パワーシート」「タッチ式ディスプレイ」等の高級/先進装備が消えてデジタルからアナログに逆戻り

| ハイテクからローテクへ「時代が数年前に戻ったようだ」 | まさかここまで半導体が足りなくなるとは さて、最近良く報じられる、ウソのような本当の話が「半導体(チップ)不足によって、新型車の装備がアナ ...

続きを見る

参照:Automobilwoche

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Cirqua_Recommend / 1845256

->メルセデス・ベンツ(Mercedes-Benz/AMG)
-, , , ,