| テスラそしてイーロン・マスクCEOは毎日なんらかの話題を振りまいている |
実際のところ、証券取引委員会の攻撃は度が過ぎているようにも思われる
さて、リコールやら何やらで様々な話題を振りまいているテスラとイーロン・マスクCEOですが、同氏は証券取引委員会(SEC)との関係性がよろしくなく、以前からその言動が調査の対象となることがしばしば。
つい最近も、「ツイッター上での、自身が保有するテスラの株式を売るべきかどうか」というアンケートを実施したことが(今更ながら)問題視され、弟のキンバル・マスク氏とともに調査されている、と報じられたばかりです。
証券取引委員会はイーロン・マスクCEOを狙い撃ち?
なお、イーロン・マスクCEOと米証券取引委員会(SEC)との「舌戦」は休むことを知らず、今回イーロン・マスク氏の弁護士であるアレックス・スピロ氏が、アリソン・ネイサン連邦地裁判事宛ての書簡にて、SECがテスラCEOに対する報復を狙っており、連邦政府の調査に関する情報をリークしたと主張。
以前にもイーロン・マスクCEOは証券取引委員会の彼に対する執拗な攻撃を「個人的な恨みをもったいじめのようだ」とコメントしていますが、今回の書簡においてもアレックス・スピロ弁護士が「証券取引委員会は、私のクライアントが憲法修正第1条の権利を行使したこと、直近では公開訴訟事件簿で委員会を批判したこと、そして当裁判所に救済を求めたことで報復しようとしていることが、ますます明らかになってきた」と述べており、両者の関係はますます悪化することになりそうです。※たしかに、あまりにSECの個人攻撃が過ぎるような印象がある
ちなみにイーロン・マスクCEOは公的機関や政府に対しても公然と楯突くことで知られますが、こういった姿勢もまた、一部の人々の共感を集める理由なのかもしれませんね。
中国にて、テスラ・モデルYの中古車が新車よりも高くなる
そして次なるテスラのニュースは中国市場における「中古車」についてですが、現在中古市場におけるモデルYの価格が新車よりも高くなっている、とのこと。
これは「新車が足りない」ということを意味し、実際に現地でのモデルYの納期は「18−24週間」となっているそうで、この理由は「中国生産のモデルYの多くが輸出に回され、中国市場向けとしてはわずかしか販売されていないため」。
ベルリンに建設しているギガファトリーの稼働が遅れ、そのため欧州市場で販売するモデルYを中国から持ってきているためにこういった現象が起きているわけですが、あらためてテスラの人気を思い知らされます。
なお、テスラCEO、イーロン・マスク氏は「テスラで問題なのは需要ではなく生産能力」だと語っており、注文そのものは大量に集まっていて、しかしそれをさばくだけの生産能力が足りない、ということですね。
こういった事実を見るに、テスラが上海工場をさらに拡大しようとしていることにも納得ができ、さらにテスラは数少ない「中古価格が高い(売却価格が高い)EV」でもあり、ここは他メーカーのEVとは大きくことなるところだと思います(多くのメーカーのEVは売るときに二束三文にしかならない)。
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参照:CNBC