| いかなる形であっても少量生産自動車メーカーが元気なのは喜ばしい |
とくにヴィーズマンのように過激なメーカーはなかなか少ない
さて、久しぶりにドイツのスポーツカーメーカー「ヴィーズマン(Wiesmann)の話題。
このヴィーズマンはもともとドイツにて、1988年にマーチン・ヴィーズマン、フリードヘルム・ヴィーズマンという2人の兄弟によって設立されています。
BMWからエンジンを譲り受け、軽量しかしパワフルな、雰囲気的には「凶暴な、そして近代的なケーターハム・スーパーセブン」といった感じのクルマを作っていましたが、2014年には経営不振によって会社を畳んでしまいます。※BMWは意外といろんな会社にエンジンを供給している
そしてその後、2018年に経営者が変わって新星ヴィーズマンが誕生し、その際にアナウンスされたのが「プロジェクト・ゲッコー(ヤモリ)」なる新型車。
これについては2022年に発売されると発表されていたものの、実際には発売されることはなく、しかし今回かわりに「プロジェクト・サンダーボール」なるニューモデルが公開されています。
プロジェクト・サンダーボールはこんなクルマ
まず、現在のヴィーズマンの状況について触れておくと、「国際的な起業家ロヒーン・ベリーから出資を受けている」ことが正式かつ公式にアナウンスされており、これとともに公開されたのが一連の公式ティーザー画像。
見たところ長いボンネット、短いフロントオーバーハング、長いリアオーバーハング、そして非常にコンパクトな、そしてリヤタイヤの直前にあるキャビンという、これまでのヴィーズマンっぽいクルマが確認できます。
ヴィーズマンによると、このプロジェクト・サンダーボールは「時代を超えたエレガンスと、圧倒的かつ洗練されたパフォーマンスを兼ね備えるというヴィーズマンのDNAを受け継ぐ新時代のモデル」となるそうですが、パワートレインについては明かされておらず、これまでどおりBMW製となるのかどうかは一切不明。
そして出資者であるロヒーン・ベリー氏によれば「自動車産業が100年ぶりの大変革を遂げる中、リフレッシュされ、生まれ変わり、電動化され、モータースポーツの象徴の復活を発表するのに、これ以上のタイミングはありません。これは21世紀にふさわしいヴィーズマンであり、これはほんの始まりに過ぎないのです」。
つまり新型ヴィーズマンは「エレクトリック化」されているということになり、これはちょっとしたニュースかもしれません。
ちなみに過去に発表されたプロジェクト・ゲッコーだと「BMW製の4.4リッターツインターボV8と8速オートマチック」を搭載することが計画されていたものの、独自にこれをハイブリッド化するとは(技術的に)考えられず、よってすでにハイブリッド化されたパワーユニットをどこからか引っ張ってくることになりそうですね。
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