| 最近は「数千馬力」というハイパーカーばかりが多く、とても実現できそうには思えなかった |
ベルモットGTは「レーシングカーに準じた」仕様を持つようだ
さて、毎日のように報じられる「新興スーパーカー/ハイパーカー」ですが、今回はイタリアより「ベルマット(Bermat)」が誕生。
この社名は創業者である「マッテオ・ベルテッゾーロ(Matteo Bertezzolo)」氏の名から命名されていますが、まずは第一号として「GT」、そしてそのサーキット走行専用モデルである「GTピスタ」を発表しています。
ベルマットGT / ベルマットGTピスタは「実現可能な」スペックで発表
なお、このベルマットGTおよびベルマットGTピスタについて、実現可能なスペックで発表されたのがここ最近の新興スーパーカー/ハイパーカーメーカーとは異なるところで、まずサーキット走行モデルである「ベルマットGTピスタ」だと全長4,600mm、全幅2,000mm、全高1,200mm、ホイールベースは2,600mmというサイズを持ち、カーボンファイバー製のボディと軽量モノコックのT-MMプラットフォームの採用によって車重は約1,100kgに収まる、とのこと(CNカテゴリーのFIA安全規則に準拠)。
搭載されるのは縦置きに配置されたスーパーチャージャー付き2リッター4気筒エンジンだとアナウンスされており、最高出力は320~400ps(239~299kW/325~406PS)、最大トルク450Nmを発揮します。
トランスミッションは6速シーケンシャルギアボックス、そしてセルフロッキングディファレンシャルを介して後輪に伝達され、0-62mph(0-100km/h)までは約4秒。
最近の「2000馬力」「3000馬力」といった途方もない出力を掲げる新興ハイパーカーに比較するとずいぶん控えめにも思えますが、そのぶん「実現が可能」だと思わせる数字でもありますね。
足回りには調整可能なショックアブソーバーを備えたプッシュロッド・サスペンションが用いられ、19インチのOZ Racing製アルミホイールを装着し、前輪には245/645R18、後輪には265/645R18のピレリDHBタイヤが組み合わせられます。
ブレーキだとフロントに380mmのディスクと6ピストンキャリパー、リアには355mmのディスクと4ピストンキャリパーを装備している、とのこと。
車両そのものはJASモータースポーツとの共同開発となり、デザインはキャル・スタジオが担当する、とアナウンスされています。
インテリアだと12インチのデジタルインストルメントクラスターを中心に左右へとスイッチ類が配置され、センターコンソールにはロータリーコマンダーのようなハイマウントノブ、そしてステアリングホイールはもちろんレース仕様。
公道走行版「ベルモットGT」はこんなクルマ
そしてこちらは公道走行版のベルマットGT。
このベルマットGTは「地球に戻ってきた未確認飛行物体」をイメージしているといい、しかし雰囲気的にはアスカリやフェラーリ、マクラーレンっぽさも感じさせます。
こちらの「公道走行版」のスペックについては今のところ公表されていないものの、おそらくはサーキット走行版とさほど変わらない「常識的な」仕様になるものと思われ、やはり他の新興スーパーカーやハイパーカーとは異なり、「パワーではなく、軽量性やメカニックグリップ、ハンドリング」にフォーカスしたクルマになりそうですね(そのほうがクラシカルで好ましい)。
ベルマットによると、自社をして「顧客をプロジェクトの中心に据えることができる最初の自動車メーカー」になると述べ、高いレベルのパーソナライゼーションを提供することを約束しており、ボディワークやインテリアについて様々なカスタムが可能になる模様。
まずはサーキット走行専用のベルマットGTピスタが2022年前半に登場し、その後に公道走行版のベルマットGT、そしてフル電動バージョンのベルマットGT”レガシー”が発売される予定だといいますが、今のところ生産台数や価格については明らかにされておらず、ここからなんらかのアナウンスがなされるものと思われます。
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