| すでにマスタング・エレクトリックの受注は開始済み、アメリカでも相当な話題となっているようだ |
まさか「アメリカンマッスル」が英国でリメイクされるとは
さて、ロンドンのコーチビルダー、「チャージ・カーズ」がエレクトリック版の初代マスタングを発売する、と発表。
このクルマについてはいろいろと説明が必要なのですが、まず、このチャージ・カーズはピュアエレクトリックカーを専門に手掛けており、この「フォード・マスタング・エレクトリック」は、初代マスタングのレストモッドではなく、チャージ・カーズがフォードからライセンス供与を受けて製作する「新車」だとされています。
つまりはフォードがイギリスの会社に対して「マスタングを作っても良い」という許可を与え、イギリスの会社が「アメリカンマッスルの象徴である」マスタングをピュアエレクトリックパワートレインを用いて製造するということになりますね。※フォードだけではなく、シボレーも他社に対し、自社製品のライセンス生産を許可したりする。これはアメリカ特有なのかも
フォード・マスタング・エレクトリックはこんなクルマ
そしてこのフォード・マスタング・エレクトリックについて、499台のみに生産が制限され、その価格は35万ポンド(日本円で約5400万円)という高額っぷり。
外見こそマスタング(1967年型)ではあるものの、自社による新設計のシャシーを持ち、エレクトリックパワートレインの最高出力は536ps(400kW)、最大瞬間トルクは1,106pf(1,500Nm)。
全輪駆動だとアナウンスされているものの、モーター数については触れられておらず、おそらくは前後に1つづつ(セオリー通りであれば)搭載されていると考えるのが妥当かと思います。
なお、0−60マイル(時速96キロ)加速は3.9秒だとされるので、ずば抜けて速いわけではなさそうですね。
バッテリーパックは62kWhm、一回の満充電あたりの航続距離は約200マイル(322キロメートル)、そして充電オプションには50kWのDC急速充電があり、これを使用すると20%から80%までの充電時間が1時間ほどに短縮されるようですね。
チャージ・カーズによると、「ロンドンの店舗で1台1台手作業で製造する」とのことで、すべての顧客は「色、素材、ディテールに自分の創造性と個性を表現するために車をパーソナライズする機会 」が与えられるといい、内外装ともに非常に高いカスタマイズが可能なのだと思われます。
今回公開されたオフィシャルフォトを見ると、内外装、とくに内装のクオリティは非常に高く、5400万円という価格を正当化するに十分かもしれません(インフォテイメントシステムなどは最新のデバイスが搭載されるという)。
現在受注が開始されており、アメリカでもそうとうな話題となっているようですが、「イギリスの会社がアメリカンマッスルをピュアエレクトリックにて、しかも4WDにて製造」ということに対してもおおむね好意的に受け取られているようですね。
フォード・マスタング・エレクトリックを紹介する動画はこちら
https://www.youtube.com/watch?v=bfPAexfUNqk合わせて読みたい、エレクトリック・レストモッド関連投稿
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参照:Charge Cars