| ランボルギーニ・レヴェントンはレプリカの対象として大きな人気を誇る |
ただしFRをミドシップスポーツのレプリカベースとして選ぶところからしてすでに間違っているような気も
さて、世の中には様々なレプリカが存在しますが、今回オランダの中古市場に登場したのはランボルギーニ・レヴェントン風の外装へとカスタムされた(A70)スープラ。
その販売価格は1万9950ユーロ(約270万円)と比較的高価ではあるものの、たしかにそれくらいのコストは(この改造に)かかったのかもしれませんね。
なお、ランボルギーニ・レヴェントンは2007年に発表され20台のみが生産されたスーパーカーですが、ベースとなるのはムルシエラゴであり、つまり「V12エンジンをリヤミッドにマウントしたクルマ」。
よってフロントにエンジンを積むスープラとは本来パッケージングから何からすべて異なる存在であり、そもそも論としてベース車選択の時点から無理があったのかもしれません。
なんとかランボルギーニ・レヴェントンに「寄せよう」という努力は見られるが
販売者が掲載した動画を見ると、なんとかスープラをレヴェントンに似せようとした苦労も見え隠れし、フロントバンパーやヘッドライトなどからは「とりあえず頑張ったのはわかる」といった印象も(プロポーションはともかくとして、加工品質自体は悪くない)。
搭載されるエンジンは3リッター4気筒、出力は238馬力、そしてトランスミッションは5速マニュアルです。
サイドステップも「頑張った」ということがよくわかります。
リアセクションのシルエットそのものは1ミリも似ていませんが・・・。
リアハッチのルーバー、テールランプ、ディフューザー、テールパイプなどからは「なんとかしてレヴェントンに見せかけたい」という熱意も伝わってきますね。
ボディカラーもレヴェントンっぽいマットグレーですが、実際のレヴェントンに使用されている「ステルス戦闘機と同じ塗料」ではなく、ごく普通のマットペイントなのだと思われます。
ちなみにこの「レヴェントンっぽいスープラ」のインテリアはこう。
シートやダッシュボード、ドアインナーパネルなどが変更されているものの、ダッシュボードの一部では配線がむき出しになっていたり、センタートンネルは鉄板むき出しだったりと「作りかけ」っぽい部分も見られます。
ちなみにぼくがこのレヴェントンのレプリカを見て思い出したのは長城汽車(GWM)のメカドラゴン。
プロポーション、そしてカクカクしたディティールがちょっと似ているようにも思います。
-
【動画】その名の由来は「ロックマン2のボスキャラ」!中国・長城汽車より「メカドラゴン」が発表。限定101台、543馬力のEVで873万円
| 中国人がこれをどう受け止めるのかわからないが、さすがにこの価格では売れないような気もする | 最近の中国の自動車メーカーはかなりな独自路線を突っ走っているようだ さて、広州モーターショーには様々な ...
続きを見る
ランボルギーニ・レヴェントンはレプリカ市場で大人気
なお、ランボルギーニ・レヴェントンは「ステルス戦闘機がモチーフ」ということや、その振り切ったデザインが大きなインパクトを市場に与えており、よってこのレプリカを作ろうとする人も多数存在することでも知られます。
今回のような手作り感満載のものから・・・。
-
「作りかけ」のランボルギーニ・レヴェントン(レプリカ)が販売中!ベースはクーペフィアット、工作スキルを磨くには良さそうだ
| ランボルギーニ特有の「シザースドア」ではなく「ガルウイング」 | さて、海外では比較的活発なのがレプリカの製造や販売。中には本物へのオマージュとも取れるものや、まんまコピー、そして受け狙い、もしく ...
続きを見る
3000万円以上で販売される「ランボルギーニベースの」本物そっくりなレプリカも。
あわせて読みたい、ランボルギーニのレプリカ関連投稿
-
【動画】見よこのSF感!中国にてランボルギーニ・ランボV12ヴィジョン・グランツーリスモのレプリカを作った男たち
| 正直、動画を見るまではこれほどのクオリティを期待していなかったが | 世界には優れた技術を持つビルダーがたくさんいるようだ さて、中国にて、ランボルギーニのコンセプトカー「ランボV12ヴィジョン・ ...
続きを見る
-
ホンダNSXベースのランボルギーニ・ディアブロGTレプリカが販売中。スーパーカーをベースにスーパーカーのレプリカを作るという発想はなかったな・・・。
| 販売価格は約2200万円、「NSX」として考えると割安と言えないこともない | 意外とこのクルマを欲しがる人は少なくないのかも さて、ebayにて一風変わったレプリカが登場。このレプリカは見ての通 ...
続きを見る
-
自宅の地下で17年をかけて作られた「世界で最も有名なランボルギーニ・カウンタックのレプリカ」が競売に登場!製作者は完成と同時に売却し「ただ単に作りたかった」だけのようだ
| ここまで精巧に作られたランボルギーニ・カウンタックのレプリカは他に存在しないだろう | それにしてもほぼ走らずに売却するとはもったいない さて、17年という歳月をかけてランボルギーニ・カウンタック ...
続きを見る
参照:Marktplaats