| ボクはフェラーリ・プロサングエにはかなりの期待を寄せている(購入権は回ってこないけど) |
おそらくは今年最大のインパクトとともに登場することだろう
さて、フェラーリはブランド初のSUVとして「プロサングエ」を発売することとなりますが、頻繁にプロトタイプが目撃されたりリーク画像が出回っている割には「予想レンダリング」が少ないような気も。
ただし今回、精度の高い予想レンダリングの作成で知られるロシアのKolesaがフェラーリ・プロサングエのCGを作成しており、これまでのスパイフォトやリークを見る限りでは「おそらくはほぼこのままで出てくるんだろうな」という感じです。
フェラーリ・プロサングエはどんなクルマに?
フェラーリ・プロサングエは分類上「SUV」になるかとは思いますが、フェラーリとしてVこのクルマがSUVと呼称されることを嫌っており、そして実際には「SUV」と呼ぶにはやや抵抗があるほど低いフォルム、そして流麗なスタイリングで登場するもよう。
ポジション的にはGTC4ルッソの後継ということになりそうですが、ドア枚数が3枚から4枚に増え、車高はもちろんルーフも高くなっており、しかしこれは「時代の要望」「フェラーリオーナーの要求」に従った現代ならではのボディ形状だと考えていいのかもしれません。
そのフロントはローマによく似ており、リアだと296GTBにも似たデザインを持っているように見え、文字通り「どこからどう見てもフェラーリ」なクルマとなりそうですね。
フェラーリはプロサングエの販売台数を厳しく制限
なお、SUVは現在どこの自動車メーカーにとっても「打ち出の小槌」となっていて、ポルシェはもとよりランボルギーニ、アストンマーティンに取ってもそれは同様であり、発売するやいなや瞬く間にそのブランドの販売の半分程度を占めるまでに成長しています(見方を変えると、SUVの売上がプラスされ、販売台数が倍になっている)。
ただしフェラーリはこれらのブランドのように「上限を設定せず」SUVを売ることはせず、プロサングエはあくまでも全販売台数の20%以内に留めるといい、いかにSUVであっても希少性を維持するという戦略を採用。
当初登場するのはV12エンジン搭載モデルで、後には296GTBと同様のハイブリッドシステムを積んだV6モデルが追加されるという予想もあるようですが、ひとまず販売は「一部の(フェラーリにとっての)超VIP」に限定されるといい、よって購入権を手にできるのは一部の幸運な人達のみ、ということに。
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6月に行われたフェラーリのキャピタル・マーケット・デイ(投資家向けのイベント)において、フェラーリCEOのベネデット・ヴィーニャ氏は、プロサングエをして「真のスポーツカーであり、他社のSUVとは全く異なる」と表現しており、さらには「100%フェラーリ」になる、とも。
つまりほかブランドの製品との共通性はなく、いかにマセラティ・レヴァンテの車体(外板?)を使用してテストしていたといえども、レヴァンテとの共有パーツはない、と考えて良さそうです(フェラーリとマセラティは現在資本関係はないが、その大株主はフィアット創業者一族の経営するエクソールであり、よって無関係とは言えない。そのため、マセラティMC20とフェラーリ296GTBのV6エンジンについても共通性を疑われたことがある)。
意外と新型トヨタ・クラウンスポーツとは似てなかった
ちなみにですが、トヨタは先日クラウンをフルモデルチェンジさせた際、「クラウンスポーツ」なるバリエーションを示しており、これを見たときにぼくが思ったのが「フェラーリ・プロサングエとクリソツだな・・・」ということ。
そして今回両者の画像を並べてみたのですが(クラウンスポーツはイエローに加工してある)、むしろこうやって見ると意外と似てなかったということもわかります。※リアは全然似ていないので比較画像は作ってない
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それなのになんで似ていると感じたのかについて考えてみると、それは「ハンマーヘッドシャーク風のノーズ」に「コの字型のライト周辺デザイン」を両者が持っているから。
ただ、両者がデザインされた時期的なものを考えると、これは「偶然の一致」なのは疑いようがなく、そしてよくよく見るとクラウンスポーツは「コの字」にデイタイムランニングランプが光り、プロサングエでは「コの字の内側がバー状に光る」という決定的相違も(しかしライトが非点灯だと両者の印象が近くなることは否定できない)。
加えてバンパーデザイン、ボディの厚み、ノーズの長さ、ボンネット形状(プロサングエはクラムシェル)など差異は多く、よって実車を見るとぜんぜん違うクルマに見えるのだとは思います(それでも、かつてプリウスをフェラーリ風にカスタムしたりしたアルバーモは、クラウンスポーツをプロサングエ風にカスタムするキットを発売してくるだろうと考えている)。
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参照:Kolesa