| 新しいミニのエクステリアデザインは「丸」から「角」へ |
一方でインテリアデザインは「円と直線」を継続
さて、ミニが予告通りエースマン・コンセプト(Aceman Concept)を発表。
これはクラブマンとクロスオーバーとの中間に位置するSUVで、近い将来に市販モデルが投入されることになる、と言われています。
なお、今回ミニはスペックや機能等について詳細を公表しておらず、というのも、このエースマンについては「その外観」に最大の特徴があり、これをまず周知させたいという狙いがあるもよう。
ちなみにこのエースマンはミニの新しいデザイン言語「カリスマ・シンプリシティ」を採用した最初のクルマで、エースマンそのもののテーマは「ミニマリズムとサステイナビリティの融合」だと伝えられています。
ミニ・エースマンはこんなクルマ
このミニ・エースマンのカラーは非常に独特で、まずボディカラーは青っぽいミントグリーンのような「アイシー・サングロー・グリーン」、ルーフはブリティッシュ・レーシング・グリーン。
このユニオンジャック風のルーフラックはなかなかナイス。
もし純正オプションが発売されたら「必ず買うだろうな」とも考えています。
ボディサイズは全長4.05メートル、幅1.99メートル(ミラー含む)だそうですが、現行ミニ・クロスオーバーのサイズは全長4.31メートル、幅2メートルなので、やはりこのエースマンのほうがずいぶん小柄ということになりそう。
ただ、EV専用設計を持つために前後タイヤは極端に前後に追いやられており、そのため室内空間や荷室はクロスオーバーよりも広く取られていると考えていいのかもしれません。※ミニは電動化時代に突入するに当たり、初代ミニが実現した「最小限の車体で最大限の室内空間」を再現しようとしている
そして「EVならでは」というところだと、エンジンの冷却が不要なのでフロントグリルは「全閉」、そしてフロントグリルに相当する部分はLEDによるグラフィックが非常されています。
ただ、ここに何かを表示することによる消費者側のメリットはほぼなく、そしてこのデバイスを実装すると非常に高価になり、さらには万一事故を起こすと修理費用も高額になるので、実際に販売される車両には「装着されない」可能性が大きそう(法的に認可されない国や地域も多いと思われる)。
そしてヘッドライトの輪郭は六角形とも八角形とも取れる形状に(グリルは現行ミニ・ハッチバックのような八角形)。
ホイールアーチも円からやや角張った形状へと変更されており、おそらくは「多角形」が今後のミニのひとつの特徴となるのかも。
そしてフロント〜サイド〜リアにかけては樹脂製のゴツいクラッディングが装着され、これは自動車業界全体の流行でもありますね。
ミニ・エースマンのインテリアはこうなっている
そしてこちらはミニ・エースマンのインテリア。
「サステイナブル」を標榜するだけあってレザーが一切使用されていないといい、これはここ最近のミニのコンセプトカーに共通する仕様だと思います。
ダッシュボード中央には円形のディスプレイがあり、これは先代ミニから受け継がれる一つのデザイン的アイコンでもあり、しかしエースマンではさらに巨大化しているもよう。
しかし、以前に目撃された新型ミニ・ハッチバックのインテリアにも同様の「皿のような」円形ディスプレイが見られたため、このデザインは市販モデルにも踏襲されることになりそうです。
モニターに並ぶ物理スイッチはパーキングブレーキ、ギアセレクター、ドライブモード選択スイッチ、そしてオーディオの音量調整ノブ。
なお、ルーフにはプロジェクターが仕込まれており、ダッシュボード含む車内に様々な図形やグラフィックを映し出すことができ、地図を表示することも可能、とのこと。
このほか「コミュニケーション」のための機能も豊富に盛り込まれ、たとえばエースマンに人が近づくと、車体に内蔵されたライトがその人をスポットライトのように照らしたり、ヘッドライトがウインクしたり、ドアに内蔵されたプロジェクターが地面に様々な絵柄を描いたり、といったこともできるようですね。
合わせて読みたい、ミニ関連投稿
-
「最小限の車体サイズで最大限の室内空間」。ミニのルーツを追求した「ヴィジョン・アーバノート・コンセプト」発表
| たしかにその思想はミニそのものだが、「買おう」という気はなぜか湧いてこない | さて、ミニが発表を予告していた新型コンセプトカー、「ヴィジョン・アーバノート(Vision Urbanaut)」を公 ...
続きを見る
-
ミニがポール・スミスとのコラボにて「ミニ・ストリップ」を製作!必要なもの以外はすべて削ぎ落とした「シンプル、透明、サステナブル」な一台
| ミニ・ストリップのボディ外板は無塗装、ボディ内側はブルー | 内外装ともに不要なものはすべて削除 さて、ミニが英デザイナー、ポール・スミスとのコラボレーションにて「ミニ・ストリップ」を製作。これは ...
続きを見る
-
ポール・スミス本人が1998年に限定発売されたクラシックミニ「ポール・スミス・エディション」をレストモッド!最新のアイデアを盛り込んでピュアエレクトリック仕様へ
| 当時は思いつかなかったが、今でこそ思いつくアイデアも盛り込まれているもよう | 当時よりもさらに「ポール・スミス」濃度が濃くなったようだ さて、少し前にMINIは「クラシックミニをピュアエレクトリ ...
続きを見る