| けっこううまくポルシェの本質を捉えており、ちょっとヒョンデCEOを見直した |
ただし、だからといってポルシェ911のデザインをパクっていいわけではない
さて、韓国ヒョンデは電気自動車「アイオニック5」を成功させ、その次にアイオニック6を発表していて、このアイオニック6はポルシェ911のデザインに近いという指摘を受けています。
そして今回、ヒョンデのグローバルCEOであるジェフーン・チャン氏がポルシェ911に対する熱い愛情をカーメディアに対して語っており、「やっぱりポルシェ911を意識していたんだな・・・」と納得させられることに。
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ヒョンデ・アイオニック6とは?
そこでまずはヒョンデ・アイオニック6をおさらいしてみたいと思いますが、アイオニック6は4ドア形状を持つピュアエレクトリックカーで、とくにリアウインドウの下にあるスポイラーがポルシェ911的だと言われているわけですね。
ちなみにこのアイオニック6は「プロフェシー・コンセプト」の市販モデルであり、プロフェシー・コンセプトはこんなクルマ。
このリアウイングを見るに、確実にポルシェ911(930ターボ)を意識したであろうことがわかりますね。
なお、なぜこのニュルっとしたプロフェシー・コンセプトが、市販バージョン(アイオニック6)では「シャープで未来的になったのか」について、これはひとえにアイオニック5がヒットしたからであり、ヒョンデとしては、同じアイオニック(ヒョンデのエレクトリックブランド)のモデルは、このアイオニック5のデザイン言語に統一しよう(あやかろう)と考えたであろうことが明確に読み取れます。
そしてプロフェシー・コンセプトのリアウイングはややデザイン的な調整を受けてアイオニック6に引き継がれるも、それでもポルシェ的なのは疑いようがないという感じです(ターボウイングからダックテールっぽくなったが)。
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ヒョンデCEOはどのようにポルシェ911を愛しているのか?
そこで今回報じられたヒョンデCEOの「ポルシェ愛」につき、まずは「ポルシェが伝統を守り、コンセプトをけして変えないという戦略にインスピレーションを受けており、なかでもポルシェ911は自分にとって特別な存在である」と前置きしています。
さらに同氏が語ったのは「ポルシェ911のような素晴らしいクルマを作るには、何十年もの積み重ねが必要なだけでなく、ほとんどの人がすでに完璧なスポーツカーだと信じているものを改良するための揺るぎないコミットメントが要求されるのです。ひとつのデザインにこだわり、常に何かを変えようとしないことが、このクルマを特別なものにしています。911は常に変わりません。911のようなクルマは、誰にも真似できないでしょう。そして次の911が登場するまで、現行911は完璧な911であり続けるのです」。
正直、ここまで熱くポルシェ911を語る人も珍しく、そしてこのコメントだけ見ると、まるでポルシェのデザイナーや開発担当者が発したコメントのようにも見え、どうやらヒョンデCEOのポルシェ愛は本物と考えていいのかもしれません(商業的な理由からポルシェ911のデザインを取り入れたのではない)。
さらに同氏は「ポルシェ911に匹敵するクルマを作るとまでは言いませんが、先日公開した2つのローリングラボ(走る実験室)コンセプト、RN22eとN ヴィジョン74を見ていただければ、私たちが持続可能な高性能車という点で目指すものがわかると思います」とも。
このうちN ヴィジョン74は、1974年に発表されたヒュンダイ・ポニー・クーペからインスピレーションを得ており、これはポルシェ911のような不変性をアピールしているのかもしれませんね。
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参照:CarExpert