| ボディサイドが現行のマツダ車っぽくリアリティが感じられる |
デザインイメージは「液体金属」
さて、中国在住のカーデザイナー、RuoFeng Wang氏が「MAZDA 嵐(暴風 / STORM)」なるレンダリングを作成し公開。
このレンダリングを作るきっかけとなったのは「未来のモータースポーツはどうなってゆくのか」という疑問に対する回答を模索した結果とのことですが、導き出した回答はかんたんに言えば「人とAIとの融合」。
同氏は「将来的にはAIがクルマを運転するようになる」と考えており、たとえばル・マン24時間レースでは「人間が運転するセッション」「AIが運転するセッションとに分かれるだろう」と考えているもよう。
まずは4つのデザインから始まる
そして今回「マツダ嵐」をデザインするに際し、まずは4つの原案からスタート。
こちらは「テーマI」ですが、現在のMAZDA3等が採用するボディサイドの「うねり」を表現しているように思います(フロントはちょっと前のマツダ風)。
テーマIIではマツダのシールドグリルを重視しています。
テーマIIIでは「リキッドメタル(液体金属)感」を重視した、とのこと。
テーマIVではオリジナル性を重視。
完成したデザインはこうなった
そしてこちらが完成したマツダ「嵐」。
テーマIIIとテーマIVがメインとなっているようですね。
かなりなキャブフォワードデザインを持っています。
フロントとリアはシャープで現代的、一方でサイドは現行のマツダ各モデルが備える特徴を持つ、という雰囲気ですね。
こうやって見るとボディサイドにおける現行市販車との類似点を見つけることができると思います。
テールはホイールハウス上が後方へと延長されてロングテール化しており、ポルシェ917のようなイメージ。
マツダは実際にル・マン24時間レースへの復帰を目指したことも
なお、マツダはル・マン24時間レースにおいて最初に優勝を成し遂げた日本の自動車メーカーですが、現在はル・マン24時間レースから遠ざかっており、しかしル・マンへの復帰計画を持っていると言われます。
ただ、これは2019年頃の話であり、IMSAを走るレーシングカー、「RT24-P」の命名そのものも「リターン・トゥ24」つまりル・マン24時間レースを視野に入れたものだとされ、IMSAでの勝利からル・マンへの参戦を視野に入れていたもよう。
ただ、その後LMDh規定が導入されル・マン24時間レースへの参入障壁が下がったにもかかわらず、マツダはル・マンへの復帰を表明していない状況であり、これについては「市販車の販売状況が良くない」ことに加え、コロナウイルスのパンデミック、ロシアのウクライナ侵攻など不透明な世界の情勢を受けてのことなのかもしれません。
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参照:RuoFeng Wang