| 一説では「あと4年」はこの中古車価格高騰が続くという話も |
ただ、それ以前に中古市場から良質な中古車が消えてしまいそうだが
さて、イギリスの中古車平均価格が29ヶ月連続で上昇している、とのこと。
なお、この数年は特に価格上昇が大きく、昨年8月、つまり1年前に比較して15.6%も値上がりしているそうですが、これはもちろん新車不足が続いているためで、イギリス国内約90万台の中古車価格を調査したオートトレーダーは「あと数年はこの価格上昇が続く」と見ているようですね。
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中古市場からは在庫も枯渇?
ちなみにですが、2022年8月の中古車平均価格は2020年8月に比較すると36.4%、2019年8月に比較すると43.4%上昇しているそうなので、やはりこの203年の価格上昇がとてつもなく大きい、と考えて良さそうです。
参考までに、2022年代に四半期の中古車販売台数は2019年同期比だと13%減っているそうですが、これは需要が減ったというよりは在庫が足りなくなったと考えるべきだとも報じられており、つまり中古市場のタマが枯渇するのも時間の問題なのかもしれません。
全体的には燃費の良いモデルに人気が集中?
そこで値上がりモデルと値下がりモデルのランキングを見てみると、値上がりモデルはコンパクトカーやハイブリッドなど「燃費のいい車種」。
逆に値下がりしているのはSUVやスポーツカーなど燃費があまり良くないモデルであり、これはガソリン価格の値上がりから「経済的なモデル」に人気が集中しているからだとも考えられます。
この1年でもっとも値上がりした中古車TOP10
- プジョー107・・・43.2%
- フィアット・プント・・・39.5%
- ルノー・セニック・・・38.5%
- トヨタ・プリウス・・・38.0%
- 日産ノート・・・37.9%
- ヒョンデ iX20・・・36.1%
- トヨタ・アヴェンシス・・・34.7%
- キア・ピカント・・・33.2%
- プジョー308・・・32.8%
- ルノー・トゥインゴ・・・32.7%
この1年でもっとも値下がりしたクルマTOP10
- アウディSQ5・・・-4.4%
- マツダCX-30・・・4.6%
- ランドローバー・ディスカバリー4・・・5.1%
- メルセデス・ベンツSLC・・・5.3%
- DS7クロスバック・・・5.8%
- マツダ・ロードスター(MX-5)RF・・・6.1%
- BMW 8シリーズ・・・7.4%
- ランドローバー・ディスカバリー3・・・10.2%
- ミニ・ロードスター10.5%
- ジャガーXK・・・12.0%
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参照:Auto Trader