| このアヴェンタドールにはサーキットのクラッシュという特殊要因を除いても6400万円の維持・修理費用がかかっている |
さすがにこの価格はいくらなんでも高すぎるように思えるが
さて、人気ユーチューバー、POG氏が「34万ユーロで購入したランボルギーニ・アヴェンタドールの修理とメンテナンスに56万ユーロもかかった」という動画を公開。
ちなみにこの人はけっこう無茶をすることで知られていて、ちょっと前にも納車されたばかりのミニJCW GPを一瞬で廃車にしたこともある人物。
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なお、このランボルギーニ・アヴェンタドールの修理が必要になったのは「(フランスの)マニ・クール・サーキットで事故を起こしたから」で、時速250キロでの走行中にブレーキに異常が発生して減速できなくなり、ウォールへの激突こそ免れたものの、エスケープソーンを突っ切ることで大きなダメージを負うこととなったわけですね。
幸いにもカーボンファイバー製モノコックにダメージはなく、しかし(エアバッグが展開したので)シートや内装パーツ、リアバンパー、ブレーキキャリパー、サスアーム、ホイール2本、(アクティブエアロ機構内臓の)リアウィング、テールライト、リアサイドパネル等の交換の必要が生じています。
参考までに、この「サーキットでの事故」は同氏が加入していた保険ではカバーされないので、修理にかかるコストは「すべて自腹」となったのだそう。
修理にかかった期間は16ヶ月
なお、こちらが事故当時のランボルギーニ・アヴェンタドール。
わずかにウォールにヒットしたようですが、右リアの接触程度にて済んでいるようです。
これらが破損して使用できなくなったパーツですが・・・。
POG氏はひとつひとつコストを算出。
シートは7,200ユーロ、リアバンパーは6,500ユーロ、セラミックディスクブレーキは25,000ユーロ、リアウイング2,500ユーロ、リアディフューザー1,760ユーロ、サブフレーム15,000ユーロなど。
そして工賃は時間あたり140ユーロ、交換にかかるのは158時間という計算をもとにランボルギーニディーラーが出した修理見積もりは88,000ユーロ。
ただ、修理は持ったように進まず、6ヶ月で完成する予定のはずが結局のところ16ヶ月(10ヶ月オーバー)となってしまい、その間にもどんどん修理すべき箇所が増えて行き、結果的にはパーツと工賃とで119,000ユーロを要したと述べています(しかも修理が完了し、クルマを引き取った数時間後にはエラーメッセージが出たようだ)。
さらに高額な維持費についても解説
なお、POG氏はこのランボルギーニ・アヴェンタドールを9年所有しているそうですが、その中でかかった(クラッシュ以外の)修理コストについても公開しており、クラッチ(2回)や触媒、タイヤ(1万ユーロ)、ブレーキパッドとキャリパー(15,000ユーロ)交換、エアコンの修理(4,300ユーロ)などを入れ、これにサーキットでのクラッシュによる修理コストを加味すると「30万ドル」に。
このほか同氏は様々な税金(CO2排出量に応じてかかるものあるようだ。2023年分はなんと50,000ユーロ)、登録費用(13,000ユーロ)、毎年かかる道路税(3,400ユーロ/年)保険(年間3,000ユーロ)、ナンバープレート取得費用、ガソリン代などの金額も算出していて、それらをプラスすると、なんと9年間でかかったのは56万ユーロという金額にまで上昇します。※合計7万キロ走ったので、1キロ走るのに9ユーロかかった計算となるようだ
ただ、それでもPOG氏は「このクルマとはかけがえの無い時間を一緒に過ごしており、アヴェンタドールを愛している」とも語っていて、まだまだこのクルマを手放すつもりはないようですね。
ランボルギーニ・アヴェンタドールの修理とメンテナンス、維持にかかった費用を解説する動画はこちら
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参照:Pog