| おそらく当面の間これを見た人はSNS等に投稿するはずで、ちょっと間はペプシのロゴがネット上にあふれるのかも |
なお、現時点ではセミの情報はほとんど公開されていない
さて、テスラが発表し、しかしまだ納車がなされていないモデルと言えば「セミ」「サイバーラック」「ロードスター」。
このうちセミは今年に納車開始、サイバートラックは2023年から、そしてロードスターも2023年から納車開始だとテスラによってアナウンスがなされていますが、今回改めてイーロン・マスクCEOが「セミは12月1日から納車開始」「納車はまずペプシに行われる(台数にまでは言及していない)」とツイッターへと投稿しています。
Excited to announce start of production of Tesla Semi Truck with deliveries to @Pepsi on Dec 1st! pic.twitter.com/gq0l73iGRW
— Elon Musk (@elonmusk) October 6, 2022
-
イーロン・マスクCEOがじきじきにテスラ「セミ」の納車が今年から始まると明言!あわせてサイバートラックは2023年からと改めてコメント
| セミの導入によって大きくテスラの評価が上がることになりそうだ | 実際にこのトラックが走る姿は相当にインパクトがありそうだ さて、日本に導入される可能性が低く、導入されたとしてもこれを配備する企業 ...
続きを見る
テスラ「セミ」は当初2019年の納車予定だったが
このテスラ「セミ」について、要はトラックの(荷台を除いた)前部分ということになりますが、2017年に発表され、その際には「2019年より納車を行う」というアナウンスがなされています。
ただしその後は様々な事情にてロードスター、サイバートラックとともに納車が遅れることになり、おそらく主な理由は既存車種の納車を優先させたから。
テスラは長い納車待ちリストが出来上がっていることでも知られ、その状況で新型車の生産準備を行ったり発売すると、さらに既存車種の納車待ちが長くなり、そうなると顧客離れを引き起こしたり、そのぶん既存車種の生産ペースが鈍ったりすると「売上(収入)」も減ってしまうわけですね。
よってテスラはいったん既存車種の生産に集中し、一定の目処がたった時点でこれら新型車の生産に移ることにしたのだと推測しています。
ちなみにイーロン・マスクCEOは「顧客を待たせる」ことに対して強い抵抗を感じているといい、「納車待ち」「作業時間待ち」の解消には全力を傾けている、とも。
-
テスラの「納車待ち短縮」は悲報か朗報か?「テスラの人気が下がってきている」としてテスラの拡大路線に懸念を示す声が大きくなる
| テスラの人気が下がっているとする一方、またある声は「生産効率の向上は他社の驚異になる」と主張 | いずれにせよ、値下げ期待の声も大きくなっている さて、テスラの「納車待ちが短縮された」という報道に ...
続きを見る
実際に株主総会では「顧客にとって、この長い納車待ちはじつに迷惑な話であることは理解しています。レストランに行ってハンバーガーを注文したら、3時間待たされるようなものです。ハンバーガーはすぐにでも食べたいですよね。クルマも同じです。だから、リードタイムを短くしたいんです」とも語っており、さらには修理時間を「F1のピットストップ並みに」短くすることを目的にレッドブルF1チームのエンジニアを雇用したこともあると報じられています。
-
テスラが(メンテや修理等の)サービス改善に本腰を入れるようだ!最重点課題に挙げ「F1のピット並みの早さで修理する」ために自己診断機能を導入
| なんだかんだでテスラはしっかり自動車メーカーとしての運営を考えていた | クルマの次は「サービス」にて革命を起こしたいと考えているようだ さて、現在テスラの販売と生産は(直近だと上海のロックダウン ...
続きを見る
現時点では「セミ」のスペックは謎のまま
そうやって万難排してようやくセミの発売にこぎつけたということになりますが、現時点では納車台数、他に納車される企業、そしてスペックなどは一切不明。
ちなみにこういった輸送用トラックは、(一般的に)その設計目的からして重量物を載せて長距離を走ることを前提にしており、よってEVとは相性が悪いといのが通説です(すぐにバッテリーを消耗し、長距離を走れない。それを解決するためにバッテリーを多く積むと価格が高くなり、車体重量が大きくなるので最大積載量が減ってしまい輸送効率が悪くなる)。
そのため、ホンダは「トラックでカーボンフリーを達成しようとなると、エレクトリック化ではなく、大きなパワーが得られる水素エンジン(もしくは燃料電池)が好ましいともコメントしていますね。
-
ホンダが「脱ガソリンエンジン宣言」を行って1年!現在ホンダは「3つのエンジン戦略」「エネルギー循環」を推し進めていた
| ホンダは独自の理想を掲げ、着実に前に向かって進んでいた | ただ、この戦略こそホンダだけではなく全自動車メーカー一丸となって取り組むべき さて、ホンダは2021年4月に日本の自動車メーカーとしては ...
続きを見る
かつ、バッテリー容量が相当に大きいのは間違いなく、既存の充電設備を利用することは困難(スペースその他の問題を考慮しても)だと思われ、よって自身の事業所に充電器を設置できる会社でないとエレクトリック・トラックを導入することは難しいと思われます。
よって、ペプシは少なくとも充電設備を自社にて確保していると考えてよく、そしてテスラ・セミは飲料という重量物を効率よく運べる車体重量に収まっていると考えてよいかと思いますが、納車が開始されてしばらくは「非常に珍しく」、よってこれを見かけた人々はSNSやYoutube、TikTok等へと投稿することになり、そこに企業ロゴがあれば宣伝効果は非常に大きいのかもしれません。
もしかするとペプシはそういった「拡散」をも狙ってテスラ・セミの導入を決定した可能性もありそうですね。
合わせて読みたい、テスラ関連投稿
-
テスラ納車待ち組に朗報!工場の稼働率が上がり納車待ちまでの時間が短縮されたようだ。おそらく最悪の時期を脱し、今後は状況が改善してゆくとの見通し
| これが一段落した頃には、サイバートラック、セミ(トラック)の長い納車待ちが問題になるのかも | いずれにせよ、様々な物事が正常化に向けて動き始めている さて、テスラの「受注残と納期」の調査を行った ...
続きを見る
-
テスラの「今年はサイバートラックも新車もない」発言に失望売り殺到、株価が12%下がる。ボクの資産は一晩でフェラーリ296GTB一台分が消し飛んだようだ・・・
| それでもボクは「テスラの株は下がったときが買い」だと考えている ただし今年の前半はテスラにとってかなり苦しい戦いになるだろう さて、テスラは昨日第4四半期の決算発表を行い、その場で「半導体不足のた ...
続きを見る
参照:Elon Musk