| 加速や最高速の凄まじさで知られるケーニグセグだが、サーキットへのチャレンジはあまり聞いたことがない |
おそらくサーキットでも相当な速さを発揮するものと思われるが
さて、3Dアーティスト、Emre Husmen氏より「ケーニグセグKXX」のレンダリングが公開。
もちろんケーニグセグ公式ではなく同氏が独自に考案したものですが、「サイドインテーク、ダブルバブルルーフ、バイザールーフ」といった特徴を備え、そこに同氏ならではのエッセンスを加えた作品に仕上がっています。
なお、ここでいう同氏ならではの独自性とは(デザイナー氏の言葉を借りるならば)エアロダイナミックライン、力強いグラフィック、流れるようなボディサーフェスだとされています。
ケーニグセグKXXはこんなクルマ
そしてこのケーニグセグKXXについて、まずパワートレインはV8ツインターボエンジンとエレクトリックモーターとの組み合わせによるもので2,000馬力を発生するといい、バッテリーはワイヤレスでの充電が可能。
さらには「マニュアル+オートマチックトランスミッション、AWDシステムを採用することにより、ルマン24時間レースにおいて、あらゆる速度で最も効率的にそのパワーを使用することができる」と説明されており、モータースポーツへの投入を強く意識しているようですね。
なお、ケーニグセグのクルマは(当然ながら)非常に高い走行性能を持っており、とくにその加速性能や最高速性能に優れることで知られますが、サーキットでのタイムアタックについてはあまり積極的ではなく、モータースポーツへの関与も消極的。
ぼくはル・マン24時間レースで「ハイパーカークラス」が設立された時、ケーニグセグが名乗りを上げると考えていたのですが、実際にはそういったことはなく、ケーニグセグ創業者、クリスチャン・フォン・ケーニグセグ氏はモータースポーツにはあまり関心がないのかもしれません。
-
ケーニグセグが2017年に世界最高速「447.2km/h」を記録したアゲーラRSをラッピングして展示することに。「卓越したエンジニアリングと人の偉業を表現」
| ケーニグセグは近いうちにジェスコにて「世界最速」へと再挑戦するものと思われる | 現在の「世界最速」レコードホルダーはSSCトゥアタラ ケーニグセグが、「世界最高速を記録したアゲーラRS」にラッピ ...
続きを見る
ケーニグセグは今後「比較的安価なハイパーカー」を量産すると言われたが
ケーニグセグには「ジェメラ」「レゲーラ」「ジェスコ」「CC850」といったラインナップが存在するものの、それぞれに性格をうまく分けており、たとえば過激な加速性能を持つモデル、4シーター、快適なGTカーといった具合。
そしてさらに業容を拡大し、現在の「納車まで4-5年待ち」といった状況を改善すべくNEVS=ナショナル・エレクトリック・ビークル・スウェーデンからの出資を受けるという報道が(2019年に)なされており、新たに設立されるベンチャーでは現行ラインナップよりも安価な「量産型」ハイパーカーを製造するといわれていたものの、こちらについてはその後なんら報道がなく、この話が生きているのか、なくなってしまったのかはちょっと不明です。
-
ケーニグセグが「元」サーブの親元であるNEVSと提携し新会社設立。「これでハイパーカーをガンガン開発・生産できる」
提携は生産規模拡大のためのようだ ハイパーカーの製造で知られるケーニグセグが「元サーブの母体」であるNEVS=ナショナル・エレクトリック・ビークル・スウェーデンと新しいジョイントベンチャーを立ち上げる ...
続きを見る
あわせて読みたい、ケーニグセグ関連投稿
-
ケーニグセグCEO「ピュアEV時代になると、テスラやポルシェと、ハイパーカーとの性能差が小さくなる。その状況で、それらの10倍の価格で電動ハイパーカーを売る自信はない」
| おそらくは多くのプレミアムカーメーカーも同じ課題を抱えていると思う | エレクトリック時代では、各自動車メーカーが「自動車本来の性能以外」に存在意義を見つけ、クルマに与えねばならない さて、ケーニ ...
続きを見る
-
元ブガッティ、ケーニグセグのデザイナー「愛車は日産R35 GT-R。ヴェイロンの90%の性能で価格はわずか3%。これしかない。最高だ」
| サシャ・セリパノフ氏は昔ながらのデザイン手法によって深くクルマに関わりたいと考えるデザイナーだった | そしてそのクルマの存在意義、目的を重要視している さて、かつてクルマのデザインというと著名な ...
続きを見る
-
ケーニグセグが発表したばかりのハイパーカー「CC850」の需要が高すぎ、限定台数を50台から70台に引き上げると発表!「+20台」はケーニグセグ20周年という名目にて
| ケーニグセグは創業当時から基本的なデザインや方針は一切変わっていない | そこも多くのユーザーに愛される理由の一つだと思われる さて、スウェーデンのハイパーカーメーカー、ケーニグセグはつい先日新型 ...
続きを見る
参照:Emre Husmen