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新型ポルシェ911GT2 RSは「963、919直系の」ハイブリッドシステムが与えられて700馬力以上を発生するらしい。ただし重量は可能な限り抑えられニュル最速を奪還か

ポルシェ

| おそらくは「ニュルを最も速く走れる」というところからすべての要件が決められているはずだ |

そして価格は「スーパーカー」の領域へと完全に突入

さて、ポルシェのスポーツモデルにおけるフラッグシップ、911GT2RSがハイブリッドモデルになるというウワサ。

これによると、マイルドハイブリッドシステムを搭載して総合出力700馬力以上、そしてエレクトリックモーターのパワー/トルクを活用して”驚異的な”ラップタイムを実現すると言われます。

そしてこのマイルドハイブリッドシステムについて、ポルシェが今年のル・マン24時間レースを走らせるレーシングカーであるポルシェ963LMDh、さらにはル・マン優勝実績のある919ハイブリッドに採用される技術を活用し、そしてさらには「これらよりも進化したもの」になると見られているようですね。

新型ポルシェ911GT2 RSはどんなクルマに?

そこで今回出ているウワサをまとめてみると、搭載されるガソリンエンジンは3.8リッター・フラットシックスツインターボで、これにシングルモーターを加えることになりますが、最も重要視されるのは「軽量性(性格に言うならば重量増加を抑えた性能向上)」であり、ハイブリッドシステム全体含めて100kgまでに収めることを目的としていると報じられています。

そのため、カイエンやパナメーラに搭載されるストロングハイブリッドでも、次期718ケイマン/ボクスターが採用する800ボルトシステムでもなく、コンパクトは400Vそしてマイルドハイブリッドにとどまるとされ、ごく短い距離であればエレクトリックモーターのみでも走行が可能だとも(となると、おそらくエレクトリックモーターはエンジンとトランスミッションとの間に挿入され、コルベットE-Rayのようにフロントに追加されるのではないものと思われる)。

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なお、このエレクトリックモーターは”非常に強力な”トルクを発生させることになりますが、このトルクはマニュアル・トランスミッションでは許容できない可能性が高いといい、よって新型911GT2RSに採用されるトランスミションは強化されたデュアルクラッチ(PDK)のみとなるもよう。

さらには軽量性を追求して(911 GT2RS、GT3/GT3 RS/ケイマンGT4に設定される)ヴァイザッハ・パッケージと同等の内容が予めインストールされるとも報じられており、しかしオプションによってさらに過激な”サーキット(とくにニュルブルクリンク)対応パッケージ”が設定されるのかもしれません。

ポルシェはかつて電動タービンの発生させるエアを利用した「空冷」リチウムイオンバッテリーの特許を2021年に出願したことがあり、この採用によってバッテリー冷却システム全体の重量を(液冷に比較して)抑えることも考えられ、バッテリーそのものも「限定車や少量生産車に用いられる」新型バッテリーを用いることも考えられます。

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参考までに、ポルシェは「ハイブリッド版」911ターボのプロトタイプを走らせていますが、この車両ではバッテリーがフロントシート後方に積まれ、重量配分を最適化(前後31:69)しているとも報じられています。

2021-11-09 8.09.05

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加えて、このハイブリッドシステムはプラグインによる充電ではなく、回生によってのみ充電されるようですが、ここにもポルシェ独自の理論が反映されることになりそうで、多段式回生システム(強烈な減速Gを期待できる)に加えて加速時に電気エネルギーを生成できるよう設計された可変ジオメトリータービンを開発中であると言われています(919ハイブリッドで採用されているポルシェ・モータースポーツのシステムと類似したものだと思われる)。

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新型ポルシェ911GT2RSの発売は2026年

この新型911GT2RSの発売は2026年、そしてもちろん台数限定、価格は4,000万円を超えると言われますが、この新型ポルシェ911GT2 RSの使命は「(メルセデスAMG GT ブラックシリーズやAMG Oneからの)ニュルブルクリンク最速タイムの奪還」であることは間違いないと思われ、すべての焦点はそこに合わせられている(逆算によって必要要件を割り出されている)のだと思われます。

よって、重量増加につながる不要な馬力ではなく、「確実に必要なだけの馬力で、かつそれをもっとも軽量に達成できるパッケージ」を目指していることは間違いなく、そこには「あっと驚く」新機構が用いられているのかも。

さらに今回の報道では、この911GT2 RSに積まれるハイブリッドシステムにつき、さらにコンパクトにまとめて(ほかの)911ラインアップにも積まれるとされ、ポルシェは同じ「電動化」であっても、各モデルにマッチした(たとえばスポーツカーにはスポーツカー、サルーンにはサルーンなど)手法を採用してくるということになりそうですね。

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参照:Autocar

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