| おそらくは「GT-Rらしさ」を損なわず、よりGT-Rらしいクルマになるものと思われる |
さらには電動化によって「当時はできなかったこと」も可能となるのかも
さて、日産は先週「R32 スカイラインGT-RをEVにコンバート(エレクトロモッド)する」と発表していますが、今回はそのレストモッド前の状態のR32 スカイラインGT-Rを記録する44秒の動画をツイッターに公開。
ボディカラーはおなじみメタリックグレー、そして見たところ大きな傷みはなく、非常に優れたコンディションを持つようにも見えますね。
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まだまだどういった方向性の電動化がなされるのかはわからない
なお、現時点ではエレクトロモッドのきっかけについて語られてはいるものの、その方向性や目標とするスペックはまったくのナゾ。
ちなみにそのきっかけは「自分の好きなクルマに、自分が携わっている最新の電動化技術を加えて、もっとエキサイティングなクルマを作りたい」という日産のエンジニアの熱い想いから始まっているそうですが、こういった情熱をもって作られるクルマだけに「R32 スカイラインGT-Rリスペクト」な出来上がりとなるのは間違いなく、おそらくはGT-Rファンにとっても納得の一台に仕上がるものと思われます。
ただ、日産の方向性や、現在持っている技術を考慮するとアリアの4WDモデルに搭載されるe-4ORCEをスワップする可能性が高く、となると最高出力は394馬力もしくはそれ以上になると考えていいのかも。※e-4ORCEそのものがR32 GT-RでデビューしたアテーサE-TSにルーツを持つ技術であり、このスワップは非常に納得性が高い
もちろんこの「名機」RB26DETTは取り外されることになり、フロントのエンジンルームにはエレクトリックモーターにインバーター、そしてバッテリーで占められることになりそうです(バッテリーは分散して搭載するのか、重量配分を考慮して一箇所に集中させるのかはわからない)。
初期型だと「ハードブレーキング時の”開き”」が問題となったブレーキキャリパーも現代スペックへと改められ、さらには回生ブレーキを備えることで強烈なストッピングパワーを獲得することになりそうですね。※できればホイールは同じデザインでのインチアップを希望
もちろんテールパイプやマフラー含むエキゾーストシステムは取り外されることになるはずで、その後の処理にも注目が集まります。
ブースト計や油圧計、水温計、当然ながらタコメーターも新しい「別のもの」へと置き換えられることになりそうですが、注目すべきは「マニュアル・トランスミッションが残されるのかどうか」。
一部エレクトロモッドではマニュアル・トランスミッションを残しており、そしてトヨタ/レクサスはEV時代においても「疑似マニュアル・トランスミッション」を用意する可能性が高そうですが、そのあたり日産がどう考えているのかを知るためにもこのレストモッドの成り行きには期待がかかります。
メーカー純正エレクトロモッドは意外に多い
なお、こういった「メーカーがエレクトロモッド(旧車の電動化)を行う例は少なくなく、それは「その自動車メーカーが、過去の人気モデルを電動化したり、将来の市販モデルに採用されるであろう技術を組み込むことで」話題を提供するとともにそのメーカーの進む未来そして方向性を示しているのだと考えてよく、今回のR32 スカイラインGT-Rのエレクトロモッドも同じ目的だと思われます。※日産はこのR32 スカイラインGT-Rのエレクトロモッドへの反応をもって将来のGT-Rの方向性を決めるつもりなのかもしれない
そして日産は過去にブルーバードをエレクトロモッドし「ニューバード」として蘇らせたことも。
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【R32EV】 vol.3
— 日産自動車株式会社 (@NissanJP) April 6, 2023
EVコンバージョンするR32型スカイラインGT-Rの現状の姿をお届けします。#GTR #R32EV pic.twitter.com/Myj5mfLnEe
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