| BMWはXMレーベルレッドに続きハイパフォーマンスモデルを立て続けに公開 |
しかもXMレーベルレッド、i7 M70 xDriveともに価格は最高峰
さて、上海モーターショーに向け各社とも続々新型車を発表していますが、さすがに多くの富裕層を抱える中国だけあって高級車のオンパレードとなっています。
たとえばメルセデス・ベンツはマイバッハEQS 680を発表していますが、BMWがワールドプレミアを行う車両として持ち込むのがi7 M70 xDrive。
BMWのハイパフォーマンス部門、M社はつい先日、BMWでもっともパワフルな車両であるXM レーベルレッドを発表したところですが、今回中国にて発表するのは「もっともパワフルなi7」であり、そのパフォーマンス志向をいかんなくアピールしているように思います。
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新型BMW i7 M70 xDriveの0−100km/h加速は3.7秒
なお、BMW XM レッドレーベルの最高出力は748馬力、最大トルクは1,000Nmとなっていますが、このi7 M70 xDriveのピークパワーは660馬力、ピークトルクは1,100Nm。
出力こそ劣るものの、i7 M70 xDriveはピュアエレクトリックということもあって(ハイブリッドのXM レーベルレッドとは)出力特性が異なり、i7 M70 xDriveは瞬時にピークトルクを発揮できるため、その0−100km/h加速はXMレーベルレッドをもしのぐ3.7秒(XMレーベルレッドは3.8秒)。
なお、このi7 M70 xDriveはガソリン時代の(7シリーズの)トップレンジであるM760iの置き換えとるモデルではあるものの、「M+2桁」という名からもわかるとおり「純粋なMモデル」ではなく、しかしi4でもっとも売れているのがトップグレードのi4 M50であるということからも”ハイパフォーマンスエレクトリックモデルの需要が非常に強い”ということがわかり、おそらくは7シリーズ全体での「量販モデル」となるのかもしれません。
BMWはこの素晴らしいパワーとトルク、そしてパフォーマンスを達成するためにリア・ドライブ・ユニットをアップグレードし、エレクトリックモーターに6つの励磁巻線(従来の3つから増加)とデュアルインバータを採用し、これによってi7 xDrive60のリア・ドライブ・ユニットと比較して25.5%増となる出力密度レベルを実現しています。※現時点のBMWでは最もパワフルなリア用ドライブユニットでもある
BMWによると、リアに搭載されるエレクトリックモーターのピークパワーは483馬力、フロントは255馬力を発生するとされ、この駆動系とトラクションコントロールシステムはモーター・コントロールユニットに統合されており、Mローンチ・コントロール機能使用時には瞬時パワー開放し加速に移るそうですが、(映画音楽の制作で知られる)ハンス・ジマーが制作した印象的なサウンドも作動するもよう(ドライビング・モードによってサウンドが変わる)。
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BMW i7 M70 xDriveはそのパワーにあわせて車体を強化
BMWはハイパワーなi7 M70 xDriveのために全輪駆動システム、ステアリング、ダンパー、スタビリティシステムを改良しており、高級車としての性格を犠牲にすることなくスポーティなハンドリングを実現したと自信を見せています。
さらにはバルクヘッドとスプリントストラットタワーの間にはシアーパネルが追加されて車体の構造剛性を大幅に向上させており、アクティブ・ロール・スタビライゼーションはコーナリング時に車体をいかなる状況でもフラットに保つなど様々なテクノロジーを駆使していますが、2,700キロもある車体を支配下に置くにはこういった装備が必要なのかもしれません。
一方でEVとしての航続距離の確保についてもBMWは注力しており、「マックスレンジ」なるモードを選択するとパワーや快適装備を駆動する電力が制限されるものの(エアコンすら作動しない)航続距離を伸ばすことができ、しかしBMWによれば、これは「(それは本来のi7の姿ではないからか)危機的な状況にのみ使用するモード」。※このモードのお世話にならないことを願う
BMW i7 M70 xDriveには豊富なボディカラーが用意され、その中でもローンチ・カラーは、ボディ下部にBMWインディビデュアルによるリキッド・コッパー・メタリック、アッパー部分にサファイア・ブラック・メタリックを組み合わせたもので、これは8種類あるツートーン・オプションのうちの1つだとアナウンスされています。
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参照:BMW