| 新型BMW 7シリーズは遥かに予想を超える高級感と先進性を持っている |
高級車にはまったく縁がないボクでもさすがに欲しくなったほど
さて、オートカヴァリーノさんを訪問した際、その隣にあるKobe BMW ハーバー神戸店さんに新型7シリーズ(試乗車とのこと)が停まっているのを発見し、ちょっとだけ見せていただくことに。
グレードは「740i」なので価格は1510万円ということになりますが、この個体にはオプションがたんまり装備されていて、画像の仕様で1700万くらいなのだそう。
ボディサイズは全長5,390ミリ、全幅1,950ミリ、全高1,545ミリ、ホイールベースは3,250ミリ、車体重量は2,120kgという大柄なクルマであり、搭載されるエンジンは3リッター直6、最高出力は381馬力、最大トルクは520Nm、0−100km/h加速は5,4秒というスペックを誇ります。
BMW 7シリーズは次元の違う高級車だった
そこでこのBMW 7シリーズをざっと見てみたいと思いますが、その雰囲気はBMWの中にあってもほかのBMWとはまったく「異質」であり、それはこのスプリットヘッドライトのみではなく「ツルッとした」ボディ表面にあるのかも。
こういった「なめらかな」表面というとメルセデス・ベンツの採用するデザイン言語「官能的純粋」を連想しますが、BMWはメルセデス・ベンツとの差別化を考慮しているのか凹凸があってシャープなラインを持たせたデザインを採用することが多く、しかしこの7シリーズについてはほかのBMWとは全く異なるボデイ表面を持っています。
ただ、この7シリーズのデザインが他シリーズに反映されるのかどうかはわからないところで、というのもBMWは今後シリーズごとにデザインを大きく分けてゆく意向を示しておえり、その中でも「7シリーズは奇抜な路線」に属するとコメントされているから。
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なお、フロントに比較するとリアはそこまでフラッシュサーフェスではなく、これはメルセデス・ベンツとは異なるところです(メルセデス・ベンツは車体後部も丸い)。
新型BMW 7シリーズのインテリアはこうなっている
そして新型BMW 7シリーズは細部に至るまで独特なデザインや構造を持っていて、やはり最大のトピックはこのスプリッとヘッドライト。
上部はウインカーとデイタイムランニングランプとなりますが(ヘッドライトはこの下のグリル風ダクトの内部にある)、内側にはスワロフスキー製クリスタルが用いられています。
キドニーグリルはかなり大きいものの、バンパーフェイスとツライチなのでとくに違和感はナシ。
ドアミラーやステーは専用デザイン。
ドアハンドルも専用の構造を持ち、ボタンを押すと自動でドアが開きます(閉じるときもボタンを押せばOK)。
ウインドウモールやドアミラーステーはアルミ調の素材でできており、ホフマイスターキンクがかなり強調されたデザイン。
リアウインドウの後ろの方には三角形が用いられ・・・。
テールランプ内部も三角形。
ホイール(20インチ)も相当に凝ったデザインを持ちますが、全体的に見て「有機的な丸いボデイ表面とプロポーションを持ち、しかしディティールは幾何学的」という感じ。
hhttps://www.flickr.com/photos/110074903@N02/52556264879/in/dateposted-public/ちなみにリアのBMWエンブレムはけっこう(車体サイズにあわせたのか)ビッグ。
テールランプ上部にはウイング状のディティールも。
新型BMW 7シリーズのインテリアはこうなっている
そしてこちらは新型7シリーズのインテリアですが、こちらもエクステリアに劣らず「新感覚」。
かねてよりBMWが採用を進めているスワロフスキーがダッシュボード左右からドアパネルにまで広がっています(しかも光る)。
BMWはこれまで「高級感」にはメルセデス・ベンツに遅れを取り、「先進性」についてはアウディに劣るという印象であったものの、iX以降では、それら両者とは異なる「BMWらしい」独自の高級感や先進性をアピールできるようになったという印象を受けており、かなり魅力が向上したようにも感じます。
オーディオシステムはBowers&Wikins製”ダイヤモンド・サラウンド・サウンド・システム”。
後部座席にのグリップにはスマートフォンくらいのサイズを持つ液晶ディスプレイが埋め込まれます。
メーターはBMW得意のカーブディスプレイ。
https://www.flickr.com/photos/110074903@N02/52555511827/in/dateposted-public/シート調整スイッチやコマンダーもスワロフスキー製。
ちなみにシート素材はレザーではなくファブリックですが、おそらくサステイナブル素材なのだと思われます。
現在各自動車メーカーともレザーに代わる新しい提案を模索しており、こういった新素材、かつ環境負荷の低い素材の使用は非常に好ましいと考えています。
新型BMW 7シリーズを収めた動画はこちら
今回新型BMW 7シリーズを見せていただいたのはKobe BMW ハーバー神戸支店さん。
急な訪問にもかかわらず快く対応していただき、誠にありがとうございます。
他の画像はFacebookページのアルバム「新型BMW 7シリーズ」に保存中。
Kobe BMW ハーバー神戸支店
Kobe BMW ハーバー神戸支店
神戸市中央区新港町11-1
ウエブサイト
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