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ヒョンデも「Nモデル」向けにカーボンホイールを新設定。製造は英国ダイマグ、リムとバレルはカーボン製、ディスク(スポーク)は軽合金製という変わりダネ

ヒョンデも「Nモデル」向けにカーボンホイールを新設定。製造は英国ダイマグ、リムとバレルはカーボン製、ディスク(スポーク)は軽合金製という変わりダネ

| 現在カーボンホイールは様々な構造や形状とともに発展中 |

主流は「ダイマグ派」と「カーボンレボリューション派」とに分かれるようだ

さて、韓国ヒョンデが「カーボンホイールをオプション設定する」と発表。

ヒョンデとカーボンホイールというのはミスマッチなような気がしないでもないですが、これは通常のラインアップに対して用意されるのではなく、先日発表されたアイオニック5 Nのような「高性能モデル向け」だとアナウンスされています。

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ホイールを製造するのはダイマグ製

なお、このカーボンホイールを製造するのはダイマグ社で、その構造は「カーボンファイバー製のアウターリムとバレルに、鍛造軽合金製のディスク(スポーク)を組み合わせる」というもの。※カーボンファイバーは韓国Hankuk社の製造

これによって従来のアルミ鍛造ホイールに比較して40~50%も軽量なホイールを製造することが可能になったといいますが、バネ下質量と転がり慣性を減らすのと同時に、より高い強度と剛性を実現することが可能となっています。

Hyundai (3)

ダイマグ社CEOのトム・デ・ランゲ氏は「ヒュンダイのNパフォーマンス製品向けとして、先進的で軽量なカーボンハイブリッドホイールの開発に協力できることを嬉しく思います。このホイールは、ダイマグと韓国製カーボンファイバーとのコラボレーションによる最初の成果であり、この技術は世界の自動車業界をリードするOEMパートナーとしてダイマグの地位をさらに強固なものにします」とコメント。

Hyundai (2)

なお、ダイマグによると、この「カーボンハイブリッド」ホイールは、従来他社のフルカーボンホイールよりも強く、耐久性に優れているといい、ストレスがかかるとホイールが”しなる”ことで衝撃を吸収するもよう。

現在、18〜23インチまでのカーボンハイブリッドホイールを提供しており、2023年後半には24インチと25インチのホイールを導入する予定であることもアナウンスされています(大径ホイールになればなるほど軽量化割合が大きく、運動性能に寄与しそうだ)。

Hyundai (1)

さらにダイマグはいくつかのメーカーそしてチューナーにカーボン製ホイールを供給していることにについても言及し、現在のところランザンテ、BAC、ガンサー・ワークス等がこのホイールを標準もしくはオプションにて取り入れているようですね。

カーボンホイールの採用が拡大中

現在ほど自動車に「効率性」が求められる時代はなく、よって現在多くの自動車メーカーがカーボンファイバー製ホイールを採用していますが、比較的採用が早かったのはケーニグセグで、これは完全なる自社製です(他への委託や共同開発を考えたものの、例によってそれらの品質に納得できず、結果的に自分で作ることにしたようだ)。※ただし1セット1000万円以上

そのほか「自社製」のカーボンホイールを提供しているのはポルシェで、こちらもケーニグセグ同様にバレルとリム、ディスクもすべてカーボンファイバー。

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そしてフォードやフェラーリはカナダの「カーボンレボリューション社製」のフルカーボンホイールを採用。

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このほか、バレルとリムにはアルミニウム、ディスクにはカーボンファイバーを使用するなど、今回のダイマグ製カーボンハイブリッドホイールとは全く逆の構造を持つホイールも存在し、様々なバリエーションを生み出しながらカーボンホイールは今後も発展してゆくものと思われます(カーボン製ホイールはその軽量性に起因して燃費の向上やシャープなハンドリング、優れた乗り心地に大きく貢献するが、価格が非常に高価であり、破損すると修理が難しいことが難点である)。

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これらのほかにカーボンホイールを取り入れているのはベントレー、ロールス・ロイス、アルピーヌ、レンジローバーといったところを思い浮かべますが、以外なことにブガッティやランボルギーニは(同グループでの採用が始まっているにもかかわらず)カーボンホイールの導入がなく、これにはもちろんなんらかの理由があるものと思われます。

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