| このフェラーリ812コンペティツォーネは内外装いずれも”非常に”特別な仕様を持っている |
おそらくこのオーナーはフェラーリの中でもVIP中のVIPに違いない
さて、フェラーリが自社のパーソナリゼーションプログラム、テーラーメイドにてカスタムされた812コンペティツォーネを公開。
この812コンペティツォーネはフェラーリが2021年を戦ったF1マシン、「SF21」にインスパイアされた仕様を持っており、ボディカラーには見ての通りマット仕上げのロッソ(レッド)が用いられています。
ただしこのロッソには2つのトーンが用いられ、メインカラーには「ロッソF1 2021」、そして車体後部に使用されるのは一段濃い「ロッソ1000GP」。
このフェラーリ812コンペティツォーネはこんな仕様を持っている
そこでさらにこのフェラーリ812コンペティツォーネの仕様を追ってみると、フロントフード上のカーボンファイバー製ブレードのエッジには「イタリアントリコローレ(この仕様ははじめて見た)」。
フロントフェンダー上のシールドエンブレムは「ハンドペイント」、そしてウインカーの下にもなんらかの(立体に見える)バッジが装着されているようですが、これが何なのかはちょっと判別不能です。
ホイールはカーボンファイバー、そしてタイヤにはピレリ・カラーエディション(イエローアクセント)、ブレーキキャリパーもイエローですね。
インテリアはまさに「レーシー」で、シートはブラックアルカンターラにグラデーション仕様のイタリアンカラーが用いられ(この仕様もはじめて見た)、そしてステアリングホイール、センタートンネルもアルカンターラ。
シートのヘッドレスト部分には(「通常」だと跳ね馬部分のみとなるところ)シールドエンブレムがレッドで刺繍されており、これも特別感を強く感じさせ、フロアの素材にはバリスティックナイロンが使用されているようにも見えますね。
フェラーリSF21はこんなF1マシン
そしてこちらはインスパイア元となったフェラーリSF21。
はじめて「シャルル・ルクレールとカルロス・サインツ」という現在のドライバーラインアップとなった2021年シーズンに登場しており、前年の「コンストラクターズランキング6位」という不本意な結果を受けて様々なアップデートが盛り込まれています。
モナコGPではシャルル・ルクレールが2019年以来のポールポジションを獲得するなど高い戦闘力の片鱗を見せつつも優勝には至らず(最高位は2位)、しかし安定した性能を発揮することでコンストラクターズランキング3位を獲得することに。
なお、このテーラーメイドそのものも「限られた顧客」しか利用できないプログラムではありますが、その中でもフェラーリのレーシングカー、とくにF1マシンを模したカラーリングが許されるのは一握りのVIP顧客のみだと思われ(812コンペティツォーネの購入権利が与えられていること自体がVIPカスタマーの証でもある)、よってこの812コンペティツォーネは”特別中の特別”と言って良いかと思います。
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