| フロントフェンダー上のスクーデリア・フェラーリ エンブレムは手書きにて再現 |
ホワイトに加えブラックのディティールが車両全体を引き締める
さて、フェラーリ296GTBに「初の」限定シリーズが登場。
残念ながらハンガリー国内限定モデルとなり、そのカラーリングのモチーフとなったのは2004年のハンガリー・グランプリにて勝利を収め、6年連続となるコンスとラーズランキング1位の原動力となったF1マシン、F2004(655)。
なお、このF2004はハンガリーGPでは1−2グリッドからスタートして「1−2フィニッシュ」を飾ったうえ、ファステストラップを記録しており、さらに2位のマシンには3位に40秒もの大差をつけてゴールしています。
ドライバーはミハエル・シューマッハとルーベンス・バリチェロで、なんとシューマッハは全18戦中13戦中で1位を獲得し、7戦でポールポジション、6戦でファステストラップを記録するなど、非常に成功したシーズンを送っています。
このフェラーリ296GTBは「フェラーリ アトリエ」によってデザインされる
この296GTBの内外装をデザインしたのは「フェラーリ アトリエ」。
ベースとなるのは(F1マシンがモチーフだけに)アセット・フィオラノ・パッケージ付き車両で、フェラーリの歴史や革新性をテーマとしており、同時にフェラーリの”徹底してパフォーマンスを追求する姿勢”が表現されています。
このF2004へのトリビュートとなる296GTBの生産はわずか5台に限定され、その1台目が限られたVIPカスタマーの前で公開されることとなっており(スクーデリア・フェラーリ代表のフレデリック・ヴァスールも出席)、もちろん残る4台も完売済み。
かつ、この2004年はハンガリーの首都であるブダペストにてはじめてフェラーリディーラーが開業した年でもあり、様々な意味で「特別な296GTB」だと言えそうです。
ボディカラーはF2004と同じ色合い(3層のメタリックレッド)を持ち、アクセントカラーはビアンコ・キング。
ノーズには「1」がペイントされ(使用されるフォントもF2004のレーシングナンバーと同一)、ルーフ、そして前後バンパーやサイドにもビアンコ・キングによる塗り分けがなされます。
カーボンファイバー製エアロパーツにカーボン製ホイールが装着され、ホイールセンターキャップはイエローではなくブラックもしくはカーボンファイバー製を装着しているように見えますね。
テールパイプ、そして跳ね馬(プランシングホース)もブラック仕上げです。
このフェラーリ296GTBのインテリアもまた特別
そしてエクステリアのみではなくインテリアにもまた特別な仕上げを持っており、キックプレートには「2004年のハンガロリンクでの優勝車、フェラーリF2004にインスパイアされた」仕様を持つことが記されています。
シートはカーボンファイバー製シェル、そしてヘッドレストにはハンガロリンクのシルエット、そしてハンガリー国旗が刺繍にて。
フェラーリのワッペン付きハーネスも装着され、気分はさながらF1マシンといった感じですね。
ステアリングホイールもカーボンファイバー+アルカンターラ、そしてパドルのサイドにはイタリアンカラーのドリームラインが入り、メーターフード周辺にもホワイトとレッドのアクセントが施されています。
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参照:Ferrari