| ポルシェは中国市場を非常に重要視しており、それは今でも変わらない |
ワンオフ仕様のパナメーラ製作のため、新しく塗料から開発される
さて、ポルシェは新型パナメーラを発表したところですが、それに続き上海にてワンオフのパナメーラを公開。
このパナメーラはポルシェのパーソナリゼーションプログラム、「ソンダーヴァーシュ」にて作成されたもので、通常のオプションの範囲を大きく超えたカスタムがなされています。
参考までにですが、パナメーラと上海とは強い結びつきがあり、というのも初代パナメーラは上海モーターショーにて発表されているから。
なお、モーターショーでの展示に先駆けて行われたプレビューはビルの上層階にて開催されており、そこへ運び上げるため、ポルシェはパナメーラを分解してエレベーターシャフトの中を引っ張り上げるという手法を採用し(つまりは車両が入るエレベーターがないところを何とかして上層まで運んでいる)、かつニューモデルの発表を欧州ではなくアジアで行うのはこの例が初となっています。
これが意味するところは「ポルシェはパナメーラにとって中国市場が非常に重要であると考えていた」ということで、そして今回のワンオフモデルの発表を見てもそれは変わらないということになりそうですね。
ポルシェはパナメーラ「ソンダーヴァーシュ」についてこう語る
今回のパナメーラのワンオフモデル製作に際し、まずポルシェは以下のようにコメント。
ちなみに「ソンダーヴァーシュ」とは、ポルシェのパーソナリゼーション部門であるエクスクルーシブ マヌファクトゥアが提供する「既存の範囲にとらわれない、完全なワンオフモデル」」を実現するためのプログラムであり、ドイツ語で”特別な願い”を意味します。
パナメーラ ターボ ゾンダーヴァーシュは、ポルシェ エクスクルーシブ マヌファクトゥアがゾンダーヴンシュ プログラムを実装する際の細部へのこだわりを示しています。 この非常に高級でユニークな車は、ソンダーヴァーシュの顧客にとって完全に個人的な夢のスポーツカーがどのように見えるかを視覚化しています。
個性はモダンな贅沢の特別な形です。 そのため、新しいパナメーラは、色、室内装飾、装飾、アクセントとなるディテールの幅広い選択肢を備えた状態で入手可能です。しかし我々が広く提示するオプションに飽き足らない場合、自分の夢のクルマに対してさらに個性的で特別な期待を持つ人のため、ポルシェはゾンダーヴァーシュ プログラムを顧客に提供しています。
これには、カスタムカラーや素材のご要望に応じたコンサルティング、プランニング、専門家による実行、さらにはカスタマイズされた一点物の構築も含まれます。 ポルシェは、上海で開催される新型パナメーラのワールドプレミアで、ゾンダーヴァーンシュ プログラムによる無制限のオプションをすべて提示します。
当社のお客様は、自分のクルマのデザインに個人的なタッチを加えるオプションを重視しています。 新型パナメーラ ターボ E ハイブリッドをベースにしたパナメーラ ターボ ゾンダーヴァーシュは、お客様の夢のビジョンとして、これらの要望をいかに柔軟かつ正確に実現できるかを示しています。 特別に作成されたカラートーン、個性的なアクセント、そして細部に至るまでの計画により、パナメーラは真にユニークなクルマに生まれ変わりました。
パナメーラの外装は、スタイル ポルシェとエクスクルーシブ マニュファクトゥール ユニットの専門家によってデザインされました。 ただし内装は意図的に来年まで未完成のまま残されています。 このワンオフモデルは人々に対し、非常に個性的な、パナメーラという個人的な夢を現実にするよう促すでしょう。
ポルシェ・パナメーラ「ソンダーヴァーシュ」はこんな仕様を持っている
このポルシェ・パナメーラ「ソンダーヴァーシュ」は、特別に作成された色調のレブロン バイオレット メタリック、そしてそれをを中心としたツートーン仕上げで塗装されており、イメージは「栗」。
スタイル ポルシェとエクスクルーシブ・マヌファクトゥアは車両の下3分の1をブラックに(ドアシルと前後スポイラーリップはソリッドブラック)、そしてヘッドライトとテールライト(のインナー)もやはりブラック仕上げ、そしてテールパイプはブロンザイトというフィニッシュを持っています。
ポルシェ・パナメーラ「ソンダーヴァーシュ」のクリア コートには、本物の金を蒸着させたフレークが含まれており、これによって奥行きのあるプレミアムな外観を作り出していますが、新開発カラーのアビウムメタリックによるピンストライプ、そしてSonderwunschロゴが入っており、 21 インチのセンターロックホイールの表面とサイドウィンドウのフレームもアビウムメタリック。
ポルシェはそのブランド力を強化すべく、レストアやカスタムに力を入れ「ユニークなスポーツ カーを強化および修復すること」に注力していますが、エクスクルーシブ・マヌファクトゥア、そしてクラシックカーを担当するポルシェクラシックとは常に密接に連携しており、最新のワンオフモデルに過去のポルシェが持つ特徴を反映させることも。
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そのためソンダーヴァーシュでは「最新」の仕様を取り入れたクルマ、もしくは「過去のアイコニックなポルシェへのオマージュ」といったクルマを作ることが可能となっているわけですが、実際にはカラーや素材のみではなく、「クーペをオープンモデルに」といったボディ形状の変更も可能だとされています。
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さらには新車のみではなく、すでに納車されたクルマや現行モデル以前のポルシェであってもソンダーヴァーシュによってカスタムを行うことが可能となっており、文字通りこのソンダーヴァーシュは無限の可能性を持つようですね。
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参照:Porsche