Image:Ferrari
| かつてエンツォ・フェラーリが愛用していた400スーパーアメリカに近いカラーを持っている |
ゴールドのホイール、ベージュ内装がなんとも優雅
さて、フェラーリが自社のパーソナリゼーションプログラム、「テーラーメイド」にて仕上げたフェラーリ812コンペティツォーネを公開。
メタリックグリーン(ヴェルデ・ボッティリア)のボディカラーにホワイトをベースにしたイタリアンカラーのストライプ、そしてゴールドのホイールというフェラーリのヘリテージを強く意識した仕様を持っており、ブレーキキャリパーは主張しすぎないブラック(レトロ志向の場合はブラックが選ばれることが多い)、フロントフェンダー上のスクーデリア・フェラーリエンブレムはハンドペイントといった選択がなされています。
このフェラーリ812コンペティツォーネはこんな仕様を持っている
そこでもう少しこのフェラーリ812コンペティツォーネの仕様を深く見てみると、ワイドなホワイトバンドの上に細いグリーンとレッドが入るというレイアウト。
これは「ホワイトの横に」レッドとホワイトを配置すると、それらが「ぼやけて」しまうためだと思われ、より鮮やかにレッドとグリーンを見せるために採用した手法だと思われます。
ちなみにこれはぼくが「フェラーリ296GTB仕様の」ヘルメットをペイントした際のスキームと同じもので、こうやってホワイトの上にレッドやグリーンを乗せ、端にホワイトを残しブルーと隣接させないことで(ブルーに引っ張られず)グリーンやレッドの発色を維持できるわけですね。
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なお、フェラーリにおいて、こういった「グリーン」のボディカラーは意外に感じられるものの、1960年代にまで遡ればメタリックグリーンのフェラーリも珍しくはなく・・・。
エンツォ・フェラーリ自身のメタリックグリーンのフェラーリに乗っていたようですね。
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そしてこのフェラーリ812コンペティツォーネのシートに用いられているのはクラシカルなベージュ・トラディジオーネ・アルカンターラ。
ホワイトのライン、そしてホワイトの跳ね馬(プランシングホース)刺繍がエレガントだと思います。
ダッシュボードはブラックアルカンターラにベージュアクセント、ステアリングホイールはカーボンファイバー、そして12時位置にはボディと同じ仕様を持つイタリアントリコローレ(オシャレ)が入ります。
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