テールライト大きすぎ・・・。デイタイムランプは「竹林」イメージ、テールランプには300個のLEDを使用するなど「光」にこだわった新型インフィニティQX80発表

｜　テールランプがどんどんスリムになってゆく昨今の高級車の中において、このインフィニティQX80のテールランプは印象的である　｜

新しいインフィニティは様々なシーンにおいて「日本推し」

さて、インフィニティが新型「QX80」を発表。

このQX80につき、インフィニティによれば「大胆なデザイン、史上初のテクノロジー、そして緻密な職人技の究極の表現であり、フルサイズ高級SUVの標準を再確立する」。

なお、このインフィニティQX80は（主戦場である）アメリカにて大きな話題となっており、それは「スペックに比較し、ライバルに対する価格的優位性が高い」と評価されているためで、レクサスLXやキャデラック・エスカレードから多くの顧客を奪うと見られているようですね。

ただしインフィニティQX80のウリは価格だけではない

しかしながらインフィニティQXが注目を集めるのはその価格のみではなく、一新されたデザイン、高い質感、そして用いられるテクノロジーにまで及んでおり、つまり総合力を高く評価されているもよう。

インフィニティは数年前に再ブランディングを行ってエンブレムやディーラーの店構えを大きく変えるという新戦略を打ち出していますが、この新型QX80はあたらしい方向性に沿った「第一号」であり、インフィニティ復活の狼煙ともいえるクルマです。

まず外観から見てみると、新デザイン言語「Artistry in Motion」に基づいてデザインされた、大きくそしてそびえ立つフロントグリル（ダブルアーチグリル）を持ち、それを際立たせるかのように細長いデイタイムランニングランプを採用し、かつヘッドライトは「スプリット」。※LEDデイライトランニングランプは竹林をイメージ。ディーラーの新しいインテリアも竹林オマージュである

ボディパネルは滑らかな面で構成され凹凸が少なく、ドアハンドルにはフラッシュマウント構造を採用するなど（レンジローバーのような）高級感も見られます。※インテリジェントキーを身に着けていれば、クルマの近づいた時に自動的にドアハンドルがポップアップし、同時にInfiniti Light Pathなる”光によるウエルカムシークエンス”が展開される

エクステリアにおける一つのハイライトはこのテールランプで、近年「コンパクトに、細長くなる」傾向がある高級車のテールランプの傾向とは裏腹に「巨大化」するといった様相を呈していますが、これに使用されるLEDは300個、そしてその光り方は「水面への光の反射」をイメージしたもの。

搭載されるエンジンは450馬力を発生する3.5リッターV6（VR35DDTT）、トランスミッションは9速AT、駆動方式はもちろん4WD。

電子式サスペンション、そしてアダプティブサスペンション（ダイナミックデジタルサスペンション）を備えることもアナウンスされています。

新型インフィニティQX80はこんなインテリアを持っている

新型インフィニティQX80のインテリアに目を移すと、フルデジタル化されたメーター、そしてエクステリアデザインとマッチしたデザインによって演出されるインフォテイメントスクリーンが目に入ります。

ベースモデルの張り材にはレザレットが使用され、ミッドレンジには本皮が使用され、トップエンドモデルには独自のステッチとキルティングが施されたセミアニリンレザー。

トップレンジのフロントシートにはマッサージ、ベンチレーション、メモリー機能、2列目シートには全面ヒーター、3列目シート上部のみですがヒーターが装備されるなど装備も充実しており、さらには四季にインスピレーションを得た64色のパーソナライズが可能なアンビエント照明システムも。

なお、インフィニティQX80では世界初となるフロントワイドビューなる技術が導入され、これは車体前方側面の状況をモニターに表示するもので、これによって縁石などのホイールをヒットするというミスを避けることができそうです（いわゆる”透明ボンネット”機能も備える）。

さらにはラグジュアリーSUVでは初搭載となるクリプシュ製プレミアムオーディオシステムの搭載も一つのトピックであり、新型QX80は視覚や聴覚など、様々な人間の感覚に訴えかける新種のSUVということになるのかもしれません。

あわせて読みたい、インフィニティ関連投稿

参照：NISSAN