| 新型メルセデス・ベンツ G550ではついにV8エンジンが廃止 |
加えて全モデルにおいて電動化がなされる
さて、メルセデス・ベンツが予告していた新型Gクラス(G550)そしてAMG G63を発表。
Gクラスは過去45年に渡り基本的に不変のスタイルを貫いており、そして今回のフェイスリフトにおいてもその無骨でスクエアなスタイルを維持していますが、少しだけ環境に優しく、そして各モデル間でのキャラクターの明確化が進み、さらに快適性と高級感を増すとともにオフロード性能も向上させています。
ここでその詳細を見てみましょう。
新型メルセデス・ベンツG550はこんなクルマ
まずはベースモデルであるG550につき、V8エンジンを捨てて3リッター直6エンジン+マイルドハイブリッドを搭載したことが大きな特徴。
これによって燃費が著しく改善しているはずで(燃費はまだ公開されていない)、Gクラスオーナーの悩みの種であった「しょっちゅうガソリンスタンドに行かなくてはならない」という状況が改善されるのかもしれません。※0-60マイル(0-96km/h)加速は5.3秒
なお、ガソリンエンジンの出力は443馬力、スタータージェネレーターの出力は20馬力となっており、従来モデルに比較してシステムトータルにて27馬力増強されています(ただしトルクはわずかに減っている)。
このパワーユニットに組み合わせられるのは9速オートマチック・トランスミッションそして各ギアの間隔は「ワイド」に設定され、4WDシステムのトルク配分は「40:60」。
3つの機械式ディファレンシャル ロックを備え、最低地上高はこれまでと同じ24センチ、アプローチ アングルとディパーチャー アングルはそれぞれ30度と31度。
新型メルセデス・ベンツG550の外観の変更は非常に微妙ではあるものの、各部の質感向上を主眼としたアップデートが施されているようですね。
ホイールデザインも一新され、より「ラグジュアリー」に(標準は19インチだが、18~20インチの間での選択肢が用意される)。
ボディカラーには「トワイライトブルー」が新しく設定されています。
インテリアに目を移すと、新型G550ではその出自を強く主張するかのように”オフロード コックピット”がMBUXインフォテインメントシステムに組み込まれ、これは車両の位置、高度、ステアリング角度、温度などの項目を12.3インチのタッチスクリーンとデジタル インストルメント クラスター(メーターパネル)に表示し、かつユーザーが必要に応じてディスプレイをカスタマイズできるというもの。
さらには(EQEとGLCで採用された)「透明エンジンフード」機能も引き継がれ、ドライバーは360度のオーバーヘッドカメラを使用して車のフロントエンドを「透かして」見ることができるほか、標準運転支援パッケージの一部としての一連の安全装置を含む多くのテクノロジーが利用可能で、 これにはアダプティブクルーズコントロール、ブラインドスポットモニター、交通標識認識などが含まれ、 パーキング パッケージには360度オーバーヘッド カメラも付属している、とのこと。
なお、画像を見る限りではインテリアのフィニッシュについても「ラグジュアリーさ」が増しているようですね。
ちなみにですが、断熱・防音材を追加することで室内の快適性が向上していることについても言及されています。
新型メルセデスAMG G63はこんなクルマ
そしてハイパフォーマンスバージョンのメルセデスAMG G63を見てみると、こちらは従来モデル同様に4リッターV8ツインターボエンジンを搭載し出力は585馬力のまま、しかし20馬力を発生させるマイルドハイブリッドシステムを搭載して0-60マイル(0-96km/h)を4.2秒で加速します。
ボディカラーにはこの「マヌファクトゥーア・ハイパー・ブルー・マグノ」が新しく設定され、バンパーなど細部のデザインが変更されており、よりパフォーマンス志向といった印象も。
スリーポインテッドスターやウインカーレンズが「ダーク」仕上げとなっていますが、これは標準なのかオプション扱いなのかは不明です(新型Gクラスにつき、価格含め一部の情報がまだ公開されていない)。
そしてエアロダイナミクス性能を向上させるため、空力的付加物も。
モールにはカーボンファイバー。
ホイールサイズは20~21インチまで6種類が揃います。
インテリアはこう。
そしてこちらは(おそらく)プロフェッショナルパッケージやオフロードパッケージ プロを装着したメルセデスAMG G63(こちらについても後に詳細が発表されるものと思われる)。
AMGオフロード パッケージ プロを装着すると油圧によるロール安定化とアダプティブ ダンピングを含む「AMGアクティブ ライド コントロール」を追加できるとされ、そしてこのAMG アクティブ ライド コントロールはティーザーキャンペーン段階から押し出されていた機能の一つです。
つまり快適性や安定性、そしてオフロード走行性能とを高い次元でバランスさせるという、今回のGクラス全般におけるフェイスリフトの骨子そのものを表す機能だとも考えられ、積極的に選びたいオプションでもありますね。
新型メルセデス・ベンツGクラスを紹介する動画はこちら
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