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新生スマートが「初の」オフローダー、コンセプト#5を公開。小さなボディに高性能を詰め込んだ魅力的なEV、ぜひ日本でも発売を期待したい

新生スマートが「初の」オフローダー、コンセプト#5を公開。小さなボディに高性能を詰め込んだ魅力的なEV、ぜひ日本でも発売を期待したい

| 中国(吉利汽車)資本となって以来、スマートは日本市場において休眠状態である |

なお、現時点でスマートがどの市場でどれくらいの販売規模を持つのかは不明である

さて、スマートが中国モーターショー(北京国際自動車展示会)にてまったく新しいBEVコンセプト、「#5」を発表。

現在スマートの運営はメルセデス・ベンツから中国の吉利汽車へと主導権が渡っており、実質的には「中国のブランド」として機能しています。

ことの経緯としては、吉利汽車の李書福氏がメルセデス・ベンツに提携を持ちかけるもムゲに断られ、そのため同氏はメルセデス・ベンツの買収を目論むに近い形で株式を買い集めて(当時の)筆頭株主にまで上り詰め、そこで慌てたメルセデス・ベンツがスマートの株式の過半数を譲ることで関係性を収めたというのがその流れ(実際はそこまで単純ではないけれど)。

まさかのまさか。中国・吉利汽車のオーナー、李書福氏がダイムラー筆頭株主に。一体何者?

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なお、吉利汽車(Geely)に移った後は世界展開の見直しが行われ、それと同時に日本市場は切り捨てられたと考えてよく、現在公式に撤退とはアナウンスがなされていない(と認識している)ものの、事実上の活動休止状態となっています。

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スマート コンセプト #5はこんなクルマ

そこで今回発表されたスマート コンセプト #5を見てみると、簡単に言えば「ラギッドなオフロード版スマート」。

リフトアップにワイドフェンダー、大きなオールテレーンタイヤといった定番メニューを消化しており、LEDライトバー等で武装した「いわゆるバトルカー」的な雰囲気すら感じさせますが、新生スマートの多様性を示す一つの例だと捉えてよいかと思います(吉利傘下になってから発表されたなかでは、もっともカッコいいスマートだと思う)。

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スマート コンセプト #5はスマート初のSUVではあるものの、メルセデス・ベンツ傘下の時代にもSUVバージョンの発売が企画されたことがあり、このスマート コンセプト #5が市販されれば、オーナーが変わった後にようやくその計画が実現するということになりますね。

車体前後にはスキッドプレート、格納されたウインチやステップ、インテグレートされたルーフラックなど見どころも多く、ルーフに取り付けられたLEDライトバーは「アニメーション表示」も可能だとされるので、まさに新世代の「スマートな」オフローダーだと考えていいのかも。

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さらには電動化を強力に推進する吉利汽車だけあって800ボルトアーキテクチャをベースとし(このセグメントで800Vというのはなかなかない)、フロアには100kWhのバッテリー パックを搭載できるうえ、わずか1 分でバッテリー残量10から80%までを充電可能。

満充電あたりの航続距離は約550キロを目標としており、5つのドライブモードを搭載することであらゆる地形を走破できる、とアナウンスされています。

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スマート コンセプト #5はこんなインテリアを持っている

スマート コンセプト #5のインテリアは「中国車ではお約束」のパノラマ サンルーフを備え(ただしルーフラックのためにあまり上が見えない)、ダッシュボードやセンターコンソールは直線を基調としたクリーンなレイアウト。

高性能なAMD製V2000チップを搭載した2つの巨大なOLEDスクリーンがダッシュボードを占め、ヒーター、ベンチレーション、マッサージ、レッグレスト機能を備えた「ゼロ・グラビティ」フロントシートを含むすべての機能をこのタッチパネルにて制御可能。

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なお、興味深いのはスマートが「このコンセプトが常識という境界線を取り払い、ヨーロッパおよび世界中の顧客に新たな選択肢を示す」ことを期待していると述べている事実で、実際の発売はもちろん、日本市場への「再参入」も考えられるのかもしれません。

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参照:smart

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