| ただし冷却水漏れの原因は分かっておらず、その責任の所在は報じられていない |
あまりにディーラー/メーカー側の態度が急変するとかえって「不信感」も
さて、先日は「シャオミSU7が納車翌日に不動になった」ことが話題となっていますが、今回はテスラ・サイバートラックが納車当日、走行わずかマイル(約56km)で冷却水漏れを起こして走行できなくなったという一件が話題に。
加えてこのオーナーを襲った悲劇はこれだけではなく、「納車されてからそのまま帰路につき、充電を行うためにスーパーチャージャーステーションに行っただけ」なのに保証の対象外だと判断され、高額な修理必要を請求されそうになった、とのこと。
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その問題はこうやって発生した
そこで今回の一件を時系列にて紹介してみると、まずこのオーナーさん(ハンドルネーム:Cybeastにてサイバートラックフォーラムに情報を提供している)はフロリダ州ペンサコーラのテスラ拠点にて納車を受けることになりますが、そこでのテスラの態度からして問題があったといい、「そこにあなたのサイバートラックがあるので乗って行ってください。何か質問があれば連絡を」という簡素な対応のみであったといい、サイバートラックのボディは”非常に”汚れ、そして充電レベルはわずか47%であったのだそう(サイバートラックは高価なクルマなので、充電レベル100%、そして洗車を行っておくのが通常の対応だと思われる)。
仕方なくCybeast氏は自身のサイバートラックをそのまま引き取り、その後充電するためにスーパーチャージャーステーションへと向かうこととなるのですが、 フロリダ州デスティンのステーションに到着し充電を開始した際に車体後部から冷却剤が流れ出し始めたことに気づきます。
もちろんCybeast氏はすぐにテスラに連絡を取りますが、そこで言われたのは「この問題は新車保証ではカバーできない」。
@elonmusk Broke down 35 miles from delivery @Tesla Pensacola with my new CyberBeast. Called Tesla service and the rep told me Tesla doesn't cover coolant leaks. They did end up sending a tow truck. No delivery experience at all and the truck was very dirty at pick up. pic.twitter.com/LAKkkMxB8B
— Jason Jones (@JonesJason74) May 9, 2024
その後いくつかのやり取りがあり、テスラは”言葉を選んだ後に”レッカー車を手配してサイバートラックを引き取ることとなるものの、Cybeast氏はこのなりゆきをテスラ・サイバートラック専門掲示板、サイバートラックフォーラムに投稿し、これを見たjonesjason74氏が自身のXへとポストするとともにイーロン・マスクCEOへと状況確認のため連絡を取るという行動に出ます。
それと同期するようにこの問題が大きくネット上で騒がれるようになるのですが、おそらくはイーロン・マスクCEOが動いたと思われることもあって事態が急変し、サイバートラックフォーラムへの投稿から14時間後、Cybeast氏は自身の立てたスレッドに以下のとおりコメントを行い「すべてが丸く収まった」と報告を行っています。
テスラは今日、私のサイバートラックを修理し、洗車までしてくれ、閉店時間までに返却していただきました。 彼らの対応は素晴らしかったです。 すべてが完璧に進みました。 感動したと言わざるを得ません。 今日はとても良いサービスを受けることができたと思う。 幸せだし、トラックは素晴らしいよ。
なお、通常の使用の範囲でクルマが壊れ、しかしディーラーが保証での対応を断ったという事例は多数ネット上にて報告されていて、そしてSNS等で問題が大きくなったがためにディーラーやメーカーが対応のために動いた例も数多く報告されていますが、消費者としては権利を主張しやすく、しかしディーラーやメーカーにとってはやりにくい世の中になったということなのかもしれません。
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