| 車体上に再現されるアイルトン・セナは手書きのドットマトリクスにて |
このセナ30は「マクラーレン・セナのプリプロダクションモデル」をベースに制作されている
今年は1994年のサンマリノGPにおけるアイルトン・セナの死から30年というひとつの節目となっており、レゴやドゥカティが相次ぎアイルトン・セナへのトリビュートとなる製品を発表していますが、今回マクラーレンが「2つの」セナへの賛辞を公開しています。
ひとつはモナコグランプリ(セナが6回の記録優勝を果たしたレース)を走るF1マシン「MCL38」、そしてもうひとつは”アルティメット・シリーズ”ハイパーカーである「セナ」。
両方ともアイルトン・セナが使用していたヘルメット、そしてそのモチーフとなったブラジル国旗(ブルー、イエロー、グリーン)にインスパイアされたカラーリングを持ち、ひと目でそれとわかる仕様を持っています。
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このカラーリングの名称は「セナ センパー」
なお、この特徴的なカラーリングは「Senna Sempre(セナ センパー)」と名付けられており、これは「セナよ永遠に」という意味なのだそう。
ペイントを担当したのはマクラーレンのパーソナリゼーション部門「MSO(マクラーレン・スペシャル・オペレーションズ)」で、アイルトン・セナ・インスティテュート(セナ財団)との共同にて開発がなされています。
なお、今回MSOは新たに「ウォッシュ」と呼ばれる技術を開発しており、これは水彩画のように各カラーをお互いにブレンドするという手法です。※これによってスピードを表現している
さらには「McLaren」エンブレムもボディカラーに合わせた変更がなされていますが、マクラーレンは(エリザベス二世の在位70周年記念モデルなど)装着されるエンブレムを車両の仕様と一致させることがあるようですね。※アストンマーティンもまれにこれを行うが、エンブレムの仕様を変更する例は各自動車メーカーにおいても稀である
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ボディ随所にはセナのマーク(ダブルS)が表示され・・・。
リアウイング上面には「Senna」の文字。
各部にはセナのヘルメットを意識したホワイトのボーダーラインが入ります(これによって各色が際立っている)。
リアの側面には、トラックの内外でアイルトン・セナを描いたドットマトリクスのアートワーク(なんと手作業による再現)。
運転席側には遠くを見つめるセナの表情、助手席側ではヘルメットを被ったセナが再現されているようですね。
ちなみに社内外に表示されている数字は「セナがマクラーレンのF1マシンに乗って勝利を収めた、1989年から1993年にかけて5勝を記録した際のレースナンバー」。※1987年の勝利はロータス時代
マクラーレン・セナ30はこんなインテリアを持っている
そしてこちらはセナ30のインテリア。
カーボンファイバーにブラックのアルカンターラ、そしてシート上のクッションはイエロー(ドットにてレースナンバーが再現される)。
ステッチはグリーン、そしてステアリングホイールの12時位置にはホワイトのセンターマークが入ります。
ドアインナーパネルに入るのはアイルトン・セナのサイン、そして「私にはアイドルなどいない。 私は仕事、献身、そして能力を称賛します」というセナの言葉。
なお、このセナ30は残念ながら市販の予定はなく、マクラーレンがコレクションとして保管していた先行量産車(プリプロダクションモデル)に新しいペイントを施したものだと紹介されています。
マクラーレン「セナ30」、MCL38「セナ・センパー」を紹介する動画はこちら
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参照:McLaren