| 現在の日産は「それどころではない」と思われるが、シルビアが復活すれば嬉しい限りである |
ピュアエレクトリック時代になれば今よりはスポーツカーの開発にかかるコストは低くなるのかも
さて、2021年にはヨーロッパ日産デザイン担当副社長、マシュー・ウィーバー氏が「電動化時代のシルビア」なるレンダリングを作成したことがありますが、今回は日産のグローバル製品戦略担当副社長、イヴァン・エスピノサ氏がトップギアに対して「スポーティなクーペが復活する可能性がある」とコメント。
同氏はトップギアから「手頃な価格のスポーツカーを発売する可能性はあるか」と尋ねられ、以下のように返答しています。
「突飛なアイデアではありますが、(GT-R の下に位置する)十分なパワーと、顧客が魅力的だと感じる適正価格を持つ新しいシルビアのようなものが考えられます。そして、どこにでもシルビアのファンはたくさんいます。私がその名前を言うとすぐに、人々はうなずき始めます。これが私の夢です。」
ただしまだ「シルビア復活」の具体的な話はないようだ
さらに同氏は「チャンスは常にある」、しかし「このようなクルマは、顧客がそれほど多くないため、少し苦戦することがありますが、世界中のどこでも走れる適切なアイデアが見つかれば、うまくいく可能性があります」とも述べており、話の雰囲気から察するに具体的な計画は現段階では「ない」もよう。
実際のところ、同氏が言うようにスポーツカー市場は大きくはなく、よってホンダS2000、トヨタ・セリカ / MR2などはこれまでに幾度となくウワサされながらも登場する気配は全くなく、それはやはり「電動化シフトに多大なるコストがかかり、スポーツカーどころではない」「お金を稼ぐためにはSUVを投入しまくるしかない」からだと思われ、それは各社が投入する新車に占めるSUV比率を見れば一目瞭然かもしれません。※そう考えると、ホンダがプレリュードを復活させるのはまさに偉業である
-
米経済誌がホンダS2000の2024年復活を報じる!「シビック・タイプRのエンジン搭載、外観は初代風、アルミとカーボンを使用して重量1360kgに収まる」
| まだまだ開発にGOサインは出ていないものの、発売に向けてなんらかの動きはあるようだ | ホンダが2024年にS2000を復活させる可能性がある、との報道。これは「ホンダに近い関係筋」がForbes ...
続きを見る
そして日産はというと、スポーツカーの重要性を理解しつつも次期GT-Rを開発する余裕はなく、フェアレディZについても「フルモデルチェンジ」ではなくZ34の車体を活用した「マイナーチェンジ」にとどまっていて、つまりいまの日産はスポーツカーにお金をつぎ込む余裕がまったくないと考えてよさそうです。
「これらの製品(手頃な価格のスポーツカー)を地域限定または単発で製造することはできません。それはまったく意味がありません。しかし、可能性はあります。それは挑戦になるでしょうが、このようなことを行う方法を見つけるのが私の仕事です。なぜなら、それは顧客とブランドにとって素晴らしいことだと思うからです。適切な方式を導入できれば、うまくいくでしょう。」
日産グローバル製品戦略担当副社長 イヴァン・エスピノーサ
そしてイヴァン・エスピノーサ氏は”ピュアエレクトリック”にるであろう新型(R36)GT-Rについてもわずかながらのヒントを残しており、「サーキット向けに適切に調整すればとても楽しい。コーナーからの加速はガソリンエンジン駆動のマシンよりも速く、GT-Rの場合、搭載されているシステムのおかげでサーキットでの運転が簡単なになります」とも。
このコメントを見る限り、ある程度の試作が進んでいるとも考えられ、これまでに報じられたように、フォーミュラE参戦を通じて得た知見が生かされるスポーツカーになるのかもしれませんね。
-
GT-R後継モデルがついに動き出す?ニスモ社長が「10年以内に、NISMO専売となるエキサイティングなハイブリッドスポーツを投入」とコメント。完全電化GT-Rまでの代替モデルか
| このGT-R代替モデルには、フォーミュラEやE-4ORCEからの技術が投入されることを期待したい | ただしおそらくは現行R35 GT-Rの「大幅改良」程度に留まるんじゃないかと予想 さて、現在は ...
続きを見る
あわせて読みたい、日産関連投稿
-
日産CEO、デザイナーが次期GT-Rについて語る!「新型GT-Rは妥協のないプロ仕様のクルマ」「デザインはR35に似ており、しかしもっとレンガっぽくなる」
| R35 GT-Rでもっとも評価すべきは、欧州スーパーカーに「寄せなかった」デザインだと思う | 発言内容を見るに、おおよそどんなクルマになるかは方向性が決まってきているようだ さて、これまでにもフ ...
続きを見る
-
京商がコンビニで買える「1/64 日産ミニカーコレクション」第二弾を発売!フェアレディZに180SX、シルビア、Be-1といった1980年代の人気モデルを再現
| それぞれのボディカラーのセレクトもうまくツボを押さえている | 次はぜひ1990年代の日産車をミニカー化してほしいものである さて、多くのファンを抱えていた「サークルKサンクス 京商 1/64ミニ ...
続きを見る
-
【動画】ワイルド・スピードX3 Tokyo Driftに登場したハンの傑作、S15シルビア「モナリザ」!レプリカを制作しドリフトを行うショップが登場
| もちろんエンジンはRB26DETT、しかもビッグシングルタービン | なぜかこのS15シルビア「モナリザ」はさほど人気が出ない さて、インドネシアのチューニングショップ、ガレージ・ドリフトが「ワイ ...
続きを見る
参照:TopGear